ケベック・シティ

カナダ - 150年 街道をゆく

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ケベック・シティ

先日、第一期の旅を終えて帰国いたしました。しばらく過労でダウンしていたのと超多忙になってしまったので、更新が止まってしまってすみません!

でもこのカナダ最新レポートはまだまだ続きますので、時々のぞいてみてくださいね。

というわけで、今回はケベック・シティです。

ケベックシティは、「ケベックの中のケベック」なので、現地では単に「ケベック」と呼びます。そのシンボルはやっぱりお城のホテル、フロントナックです。芸能人から政治家、日本の皇室でも御用達のホテルです。石造りの強固な建物なので、例えばロビーのトイレでは携帯の電波も入らないほど(苦笑)。ぼくのように泊まれない人は、ぜひロビーのカフェだけでも優雅に過ごしてくださいね。ぼくはトイレを借りましたが、トイレだけでも必見です(笑)

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フロントナックから始まりましたが、やはり北米唯一の城塞都市なので、とりあえず旧市街地の外から歩きます。

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↑ちょうど外から城壁を見たところです。この中が旧市街で、世界遺産にも登録されています。

 

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この水色の線が昔の城壁跡で、赤色が現在残されている城壁です。周りはセントローレンス川に囲まれています。まさに天然の要塞ですね。

 

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城塞の外には、「戦場公園」があります。ここはまだカナダ建国前の1759年、イギリス軍とフランス軍による激戦があったところで、イギリス軍が勝利します。もともとは「アブラハム平原」と呼ばれる高台にある平原でした。

その後はイギリスの統治に入るのですが、フランス系住民にとっては、一生忘れられない場所になったので、「私は忘れない」という合言葉の元になった場所にあたります。

この「私は忘れない」は、ケベコワ(ケベック人)たちの標語のようになっており、ケベック州の車のナンバーには全て、この言葉が付けられています。ケベックは何年かに一度、独立機運が高まるのですが、これにはそういう歴史があったのです。

その後、ケベコワたちは1960年代の「静かな革命」をへて、自分たちのアイデンティティーを確立します。「この静かな革命」というのは、それまで教育も教会主体であったのを学校教育主体にして学歴をつけること、またケベック訛りのフランス語を誇りに思うといった制度的、精神的な改革のことです。それまでのケベコワたちは、ルーツのフランスに対してもコンプレックスを抱いていましたが、それを克服して、ケベコワとしての誇りをもつようになったのです。

 

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おなじみ、衛兵ですね。もちろん帽子は熊の毛皮です。

 

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戦場広場はケベコワたちの憩いの場になっていて、今年の夏はローリング・ストーンズのコンサートもありました。これはその会場づくりをしているところです。フランス軍がイギリス軍に敗れた屈辱の場所で、イギリスのロック・バンドが演奏するということで、これも話題になりました。まあ、平和になったということですね。

 

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このビーバーくんの下にある「JE ME SOIVIEVS」が「私は忘れない」というケベックでもっとも有名な標語です。

 

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これは道路清掃車なのですが、ハンドルが二つあるのがわかるでしょうか? 視界を妨げないよう、二つつけけどちらからも運転できるようにしているのです。 

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ここからまた観光に戻りますが、旧市街の中心にある「首折坂」です。すごい名が付いてますね。

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↑これが上から見た「首折坂」。なぜか横溝正史の「病院坂の首くくりの家」を思い出しましたが、かつての歴史はともかく、現在は観光客でにぎわう階段です。 

 

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塀の間から、アッパータウンにあるフロントナックの頭が見えています。

 これから再び、ロウア―タウンを歩きます。

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ロウア―とアッパー・タウンをつなぐフニキュラ―(エレベーターみたいなもの)が見えました。

ここでガイドさんが「ここが『ライスカレー』というドラマで、ケベックに逃げてきた北島三郎さんを、時任三郎さんが見つけるシーンに使われたところです!」というので、「ライスカレー? そういえばそんなドラマあったな」と思い出しました。

詳しくはネットで調べていただけるとすぐ出てくるのですが、1986年にフジテレビで放映されたドラマで、ほぼオールカナダ・ロケでした。バブルの頃のドラマなので、豪勢な作り方ですね。倉本聰さんの脚本なので、だいたい察しがつくと思うのですが、当時は「オレゴンから愛」というドラマもありました。

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それにしても、ガイドさんの「(女と)逃げてきた北島三郎さんを、時任三郎さんが見つけたところです!」という案内は、唐突だったこともあり、面白くて笑ってしまいました。

ドラマはバンクーバーが舞台なのですが、逃げてくる先がケベックというのも、実際にカナダの地理をわかっていると、なるほどよくできた脚本だと思いました。北島三郎さんは、ドラマでは宝くじを当てて大金持ちになり、ホテル・フロントナックの客室内で、床に座り込んで七輪でスルメを炙って食べる、なかなか味わい深い、しかしケベックの良さが台無しなシーンがあります。そのシーンは、ユーチューブなどでも見られます。

 

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かわいいモデルさんが撮影中です。ケベックの旧市街は、北米で唯一と言ってよいほど、ヨーロッパの雰囲気を残しているところなので、映画の撮影などにもよく使われるそうです。

 

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マクドナルドも、ごらんの通りシックに町に溶け込んでいます。ちなみにフランス語が公用語のケベックでは、ケンタッキーフライドキチン・KFCは「PFK」になります。 Poulet(chicken) Frit(Fried) 、ケンタッキーの略だそうです。マクドナルドは人の名前なので、変えずに助かりました(?)

 

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↑ここは画廊通りですね。パリのモンマルトルみたいです。

 

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皆さんお待ちかね、「上原は食べ物の写真だけはうまい」と一部でいわれている料理編ですが、上の写真がケベック名物「プティン」です。フライドポテトにチーズ、グレービーソースをかけたもので、味はなかなかのものです。お店によって味が違うので、地元の人はそれぞれ好きな店があるそうです。

ケベックはフランス語圏なので、フランス系カナダ料理が食べられます。以下の写真からは、旧市街にある名店「ラバン・ソテ」のウサギ料理をご紹介します。

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言われなければ、鶏肉と間違えそうですが、味もほぼ鶏肉にちかいものです。ウサギ料理が苦手な方には、違うメニューも、もちろんあります。

 

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↑ケベックでもっとも有名なレストラン「オーザンシアンカナディアン」です。赤い屋根が目印です。

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↑ケベック料理の盛り合わせプレートです。メープルシロップを使ったミートパイ、ミートボールなどが有名です。味はとてもおいしくて、地ビールによく合います。ぼくは途中から、カナダのオカナガン、ナイアガラなどでつくられているワインに変えました。カナダのワインは、ワイン作りには北限になることもあり、さっぱりしてフルーティです。

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↑デザートはもちろん、メープル・パイです。想像通り、すごーく甘いです(笑)。しかしカナダにいると、このすごく甘いデザートもおいしいです。好みの分かれるところですが、ぼくは大好きです。

食事の後は、お土産です。

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ロウア―タウンにあるお土産物屋さんでは、日本人のドイ・ミユキさんが店長をされているお店が日本語が通じることもあり、お薦めです。とても親切で、笑顔の素敵な女性です。カナダ在住20年で、英語はもちろん、ケベック訛りのフランス語も話せます(当たり前か)。英語が苦手なぼくは、それだけで尊敬です。ロワイヤル広場に面している便利なお店で、誰もが通る道沿いにあります。運が良かったらドイさんに出会えますので、一度、探してみてくださいね。

次回はケベック~モントリオールです!

 

コメント

  • 柏木 昭

    とにかく行ってみたい。行きたい。フロントナックに泊まりヨーロッパの雰囲気お残した町並みを歩き。メープルシロップのきいた料理を食べ。私は忘れないの中にドップリ浸かり。美しい町並みをスケッチして歩きたい。

    • 上原善広

      書き込みありがとうございます。お返事遅れて恐縮です。フロントナックは一度は泊ってみたいホテルですよね。ぼくは原稿仕事もあったので「デルタホテル」をよく利用しました。フロントナックといえばケベックですが、実は泊まると外観が楽しめません。ぼくはフランスのモンサンミシェル内のホテルに泊まったことがあるのですが、モンサンミシェルが全く見えませんでした(当たり前ですね)。ですからお薦めは、2日ほどの滞在でしたらフロントナック。それ以上時間が取れるなら、フロントナックと他の小さなプチ・ホテルが最高です。旧市街には他にもかわいい歴史あるプチホテルが沢山ありますので、価格の上でもお薦めです。朝食もおいしいですよ。荷物が多い場合は、近場でも移動はタクシーがお薦めです。ポーター代だと思ってチップをはずんであげれば、運転手さんも笑顔になり、ストレスなく移動できます。最初に渡してあげるとなお良いと思うので、フロントでいくらぐらいか訊ねてみてくださいね。

  • Noriko

    ケベックシティかあ。私はここで迷子になりました(笑)。美しい街ですよねえ。あー、また行きたいです。

    • 上原善広

      ぼくもぜんぜんわかりませんでした。2日ほどで移動してしまう人がほとんどですが、ケベック(シティ)は滞在型~高級ホテルまで、比較的ホテルが選べる都市ですので、1週間は欲しいところですね。それでもまだ迷いますが(笑)

  • okena

    上原さん、どうしましたか?
    続き、楽しみにしていますよ。

    • 上原善広

      更新が遅れてしまい、ご心配おかけしてすみませんでした。また再開しましたので、引き続きどうかよろしくお願いいたします

  • 初めまして。5月下旬に1週間の予定でケベックシティー → モントリオール → サウザンドアイランドを訪れる予定です。 上原さんが掲載してくださっている写真や歴史についての詳しい説明など、大変参考になります。ありがとうございます。

    • 上原善広

      ご投稿ありがとうございます。もうすぐ渡航されるのですね。特にサウザンアイランド周辺は日本ではまだあまり知られていないスポットがたくさんありますので、どうか楽しんできてくださいね。ぼくも6/2にカナダへ行きます。

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