第二期 ニューファンドランド編 セントジョンズ①

カナダ - 150年 街道をゆく

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第二期 ニューファンドランド編 セントジョンズ①

六月二日、エアカナダ002便でまずトロントに向かう。

機中は寝て過ごす予定だったが、カナダ観光局Hさんお薦めのディカプリオ主演「レヴェナント: 蘇えりし者」を見る。

当初は、「地味な映画がアカデミー賞をとったなあ(主演男優賞・監督賞など)」と思っていたのだが、西部開拓時代の毛皮交易が舞台というので、カナダとも関係の深い話。なのでとりあえず見てみたが、予想外に面白かった。

カナダを主軸に見てみると、カナダは先住民との交易が中心で、映画(ミズーリ州あたりが舞台)のように、イギリス系とフランス系自身が奪い合ったりしていなかったという。これが事実だとすると、カナダとアメリカは建国当初から国家の形が違っていたのだとわかる。映画はかなり荒々しいアメリカ建国前のシーンが続くが、そんなことを考えながら見ていると、またちがった面白さがある。

それからは眠剤を飲んで寝て過ごす。

隣席はカナダの老夫婦だったので、マナーがよくて幸いだった。

十一時間少しのフライトの後、現地時間午後四時過ぎにトロント着。乗継を待つ間、機内食をとらなかったので、A&Wでハンバーガー。よっぽどティム・ホートンにしようか迷ったが、ティムは混んでいるのと、カナダ滞在中にかなり世話になるだろうと思い、やめておいた。空港でトロントの気温が28℃と知って、ちょっとびっくりした。まだ寒いだろうと思っていたのだが、すっかり夏のようだ。

午後九時半にセントジョンズ行のエアカナダ696便。三時間半のフライトで、セントジョンズに到着。三日の午前二時である。乗り換えも入れて、20時間ほどかかったことになる。タクシーに乗ってデルタ・ホテルへ向かう。気温は6℃くらいか。タクシーの運転手は気さくな老人だ。

「雪はもうないんですか」と訊ねると、「五月二十日まで残ってたよ」というので、つい先日まで雪があったんだなと思っていたら、「いや、間違えた。四月だよ。雪は四月二十日まで残ってた。もちろんその後も降ったことはあったけど、積もるまではいかないね」。なかなか面白い人だ。

ところで、セントジョンズ空港からダウンタウンのデルタホテルまで、タクシーは25ドルと定額制だ。しかしタクシー・ドライバーの老人は「20ドルでいい」と言い始めた。理由は「いまメーターで回してみてみたら、メーターだと20ドルくらいだったから」ということらしい。

到着したのは、午前三時。セントジョンズの街は、さすがにまだ眠っていて静かだ。

つづく

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