ケベックの意外なお酒
「シードル」

ワインよりもアルコール度数が低く、
お酒に強くない人でも飲みやすいシードル。
甘くないシードルもあって
実はいろいろな料理にぴったりあうのだ。

ケベックを旅していると、日本ではあまり馴染みのない「シードル」にお目にかかることができる。シードルはフランス語で、“cidre”と書く。英語だと “cider”と書き、「サイダー」と読む。《サイダーなら日本にもある》と思うかもしれないが、日本では甘い炭酸飲料をメーカーが「サイダー」の名で売り出したため、そう思う人が多いだけで、本来の「シードル」や「サイダー」は、リンゴから作られるお酒のことだ。
リンゴをつぶして果汁を絞り、数週間発酵させるとアルコール度数がワインの半分ほどのさわやかなお酒、シードルになる。そしてフランスには、ノルマンディ地方やブルターニュ地方など、世界有数のシードル産地がある。だからフランス系住民が多く暮らすケベックでシードルづくりが盛んなのも当然のこと。
例えばケベックシティの近く、セントローレンス川に浮かぶオルレアン島も、フランス人入植者が開拓してきた歴史を持つ島なだけに、おいしいシードルに出会うことができる。
シードルには発泡性のものとそうでないものがあり、どちらもおいしいのだが、それに加えてぜひ味わってほしいのが「アイス・シードル」。カナダ土産の定番として知られるアイス・ワインは、ブドウの房を冬まで収穫せずに凍らせることにより、凝縮されて濃厚になったほんの少しの果汁から作られるとても甘いデザートワインだ。
同じようにアイス・シードルも、やはりリンゴを収穫せずに木になったまま凍らせてから絞った果汁が原料。ただし、こちらはリンゴなだけに強い甘みに酸味も加わってくる。そしてなにより、ケベックに行かないとなかなか手に入れられないのがアイス・シードル。自分用とお土産用、両方買ってみてはいかがだろうか。

  • ひとくちにシードルといっても味や風味は実にさまざま。アイスシードルも初体験してみたい。

  • 北の大地・カナダの大自然から生み出される新鮮なリンゴがシードルの原料だ。

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