NEWFOUNDLND AND LABRADORTRAVEL GUIDE 知りたいニューファンドランド

Beautiful Villages

美しい村を訪ねる

フォーゴ島

Fogo Island

カナダ極東のフォーゴ島は、近年、世界中の芸術家や建築家を虜にする島として注目されている。そのランドマーク的な存在として知られるのが、海岸沿いの岩場に佇むユニークな外観のフォーゴ・アイランド・イン。このホテルは、ニューファンドランド生まれの建築家トッド・サンダース氏のデザインによって建てられたもの。地元のタラ漁で使われている高床式の干塩小屋をイメージしたものであり、建物を支える何本もの柱は、岩場への衝撃を抑えるというアイデアによる。ホテル内にはアートを感じさせる空間が溢れ、中でもギャラリーは、アーティスト達の作品発表の場として注目を集めている。
さらに、ここでは洗練されたデザインに刺激を受けるだけでなく、島の伝統を伝える食事や家具そしてフレンドリーなスタッフなど、ニューファンドランドならではの幸せに包まれながら、極上のくつろぎを感じることができる。たとえアーティストでなく、旅人だとしても、フォーゴ・アイランド・インに滞在して、フォーゴ島をゆっくりと歩けば、今まで考えたこともないアイデアが浮かんでくるのだ。
一生に一度は訪れたい場所。これほどその言葉が当てはまる島はないだろう。

トゥイリンゲート

Twillingate

氷山ウォッチングやホエールウォッチングなどの拠点となっているトゥイリンゲート。この昔ながらの漁師町では、新鮮なタラやロブスターをぜひ味わってみたい。漁師の町らしく、船づくりが盛んだった港としての歴史を持つ。ここで製造された大型の船は、タラ漁のためニューファンドランド北部で使われたり、西インド諸島に干塩ダラを運ぶのに使われたりしてきた。
この港で作られた最も小型の船はパント(Punt)と呼ばれる。小回りが効き港や入り江などで人や物を運ぶのに重宝された。ニューファンドランドには「A pig, a punt and a potatopatch」という言葉がある。この島で生きていくのに欠かせないものとして、豚やジャガイモ畑とともにパントが挙げられている。日々の食べ物と同じくらい身近な存在である船。漁師の町らしすぎる表現だ。

トリニティ

Trinity

教会を中心に、カラフルな建物と歴史的な建造物が寄り添うように集まる小さな港町がトリニティだ。その家々は今、街の外からやってくる観光客が過ごすサマーハウスなどとして人気を集めている。
ところで、「銀河鉄道の夜」などで知られる宮澤賢治は、「ビジテリアン大祭」という作品で、見たこともないはずのニューファンドランド、そしてトリニティを物語の舞台に選んでいる。実はニューファンドランド沖ではかつて、豪華客船タイタニック号が氷山に衝突して沈没するという事故が起きており、賢治も「銀河鉄道の夜」の中で、この事故を想起させるエピソードを盛り込んでいる。
世界的に報道されたこの事故を知り、賢治は見知らぬニューファンドランド、そして「三位一体」の意味を持つトリニティ(Trinity)という町の名前に想像力をかきたてられたのかもしれない。