NEWFOUNDLND AND LABRADORTRAVEL GUIDE 知りたいニューファンドランド

UNESCO World Heritage Site

ユネスコ世界遺産

地球の鼓動と心の躍動に触れる

ランス・オ・メドー国定史跡

L’Anse aux Meadows
National Historic Site

大西洋を渡った北欧の
バイキングの遺跡

ニューファンドランド島最北端にある考古遺跡。世界遺産の登録が始まった1978年に決定された、世界遺産第1号のひとつ。西暦1000年頃に北欧バイキングが上陸し、生活されたとされる集落地では、実際に船作りに使用された製材所や溶鉱炉の跡、多くの生活道具が発見されている。この遺跡の発見により、コロンブスの新大陸発見以前にヨーロッパ人が訪れていたことが証明された。遺跡の近くには、当時の住居や船などを復元したバイキング村があり、バイキングの生活の様子を知ることができる。

レッドベイのバスク人捕鯨基地

Red Bay Basque
Whaling Station

世界初の水中文化遺産

16世紀にスペイン少数民族のバスク人によって捕鯨活動が行われていた場所。ラブラドール地方の沿岸部のこの地には、製油装置や桶といった遺物や、波止場や墓地などの遺構が残されている。また、陸上の遺跡のほか、海底には当時の捕鯨方法や造船技術を伝える沈没船があり、水中文化遺産として歴史的に重要な場所となっている。2013年にユネスコ世界文化遺産に登録。捕鯨やレッドベイの歴史について詳しく知りたい方には博物館「ライト・ホエール・エキジビット・ミュージアム」もおすすめ。

ミステイクン・ポイント

Mistaken Point

約6億年前のエディアカラ生物の化石

ニューファンドランド島アバロン半島東南端に位置するミステイクン・ポイントは、全長17キロの断崖の生態系保護区。約6億年前に棲息していた地球最初期の多細胞生物群であるエディアカラ生物群は骨格や殻を持っていない生物であるために化石として残りづらいが、世界最古の豊富で多様な大型化石の集合体がきわめて良い状態で保存されている。2016年にユネスコ世界自然遺産に登録された。

グロスモーン国立公園

Gros Morne National Park

数億年の地殻変動の様子を伝える
国立公園

観光船が進む湖は、およそ1万5千年かけて氷河が大地を削り取った痕跡だ。左右にそびえ立つ断崖は高いところで700メートル以上。東京スカイツリーをも凌いでいる。湖底までの深さを合わせると、氷河は900メートル近くも大地を抉りながら、ゆっくりと海に滑り落ちていったことになる。もう驚きと言うしかない。
ニューファンドランド島の西岸に位置するユネスコ世界自然遺産「グロスモーン国立公園」。中でも氷河の壮大な物語を感じることができるここ、ウェスタンブルックポンドの観光船ツアーは絶対に体験してほしいポイントだ。
かつてこの世界遺産をつくりあげた巨大な氷は、運んできた土砂を海底に盛り上げて海の中に「丘」をつくってくれた。「丘」の住みやすさが魚を呼び寄せ、魚が人を呼び寄せた。豊かな海の幸のおかげで、人々はここにウッディポイントをはじめ、素敵な集落をつくることになった。一方、赤茶けた巨大な台地「テーブルランド」は、地球の「核」近くにあるはずのマントルだ。それがどうして地表に飛び出しているのか。プレートテクトニクスによる大陸移動が地上にマントルを現出させたのだと分かるまで、「テーブルランド」は地質学者たちを悩ませ続けてきた。この地質学的な重要性もまた、1987年の世界遺産登録の理由となった。 氷河の造形物とマントルの台地に出会ったあとは、その足でウッディポイントの町をめぐってほしい。地球の悠久の営みと、われわれ人間の小さな、小さな営みがシンクロしているように思えてくる。この場に立てている奇跡に、思わずため息ともつかない声が漏れてしまうだろう。

Woody Point

ウッディポイント

天然の良港として海産物の取引や海軍の拠点として栄えてきたウッディポイントは今、画家や音楽家、作家などが集まるアーティスティックな町となっている。昔の面影を残す建物はサマーハウスなどとして人気を博し、かつての教会も音楽などを楽しむ場として生まれ変わった。ラグフッキングを扱うおしゃれなクラフトショップなども並んでいる。