カナダで知るハイキングの魅力

カナダで知るハイキングの魅力

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カナディアン・ロッキーに一度でも訪れれば、この場所が世界中のハイカーを魅了してやまない理由がわかるはずだ。3000m級の氷河を抱いた山々が連なる雄大な山脈、ターコイズブルーの神秘的な色彩で輝く氷河湖、そして、手付かずに森に自生する木々と、そこに息づく野生動物や可憐な高山植物。

ハイキングを通して実際に大自然の中を歩いてみれば、身体は五感のすべてから伝わって来る不思議な高揚感と安堵感に包まれ、誰もが人間は本来、自然人であったことを感じることだろう。カナダでの自然体験は、普段の生活では決して味わうことのないような、新しい感動と喜びを与えてくれる。

ロングトレイル(グレート・セブン・トレイルズ)

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カナダの野性味あふれる大自然のスケールを実感するには、ロングトレイルを歩くのが最良の方法の一つ。車ではアクセスできないような原生自然の奥深くへと踏み入り、キャンプをしながら歩くバックパッキングのスタイルには、日帰りハイキングでは決して味わうことのできない魅力があり、自らの足で完歩した人だけが知ることのできる特別な感動体験が詰まっている。

原生自然の中に入り、静寂に包まれながらも野生動物たちの気配に満ちた夜を過ごすと、いかに人間がちっぽけな存在であるかを感じることだろう。しかし、雨露をしのげるテントと寝袋があれば、どんな闇夜でも安心して寝ることが出来ることを知ることもできる。そしてそれは、自分の中に自然を育む大いなる第一歩だ。

カナダには世界中のバックパッカーが憧れる素晴らしいロングトレイルが数多くあるが、日本にはほとんどその存在が知られていない。カナダの7大ロングトレイルと呼ばれるグレート・セブン・トレイルズは、バックパッキング初級者からでも楽しめるコースも含まれているため、初めてカナダのロングトレイルを挑戦する人にもおすすめだ。

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カナディアン・ロッキーエリア

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アシニボイン・ハイライン・トレイル

カナダのマッターホルンと称される名峰マウント・アシニボイン(3618m)の麓から、高山植物の大群落で有名なサンシャイン・メドウズへと、大陸分水嶺に沿って縦走する人気のコース。総歩行距離も比較的に短く、トレイルも良く整備されているため、バックパッキング初心者にも易しいトレイルと言える。

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ロブソン・バーグレイク・トレイル

カナディアン・ロッキー最高峰マウント・ロブソン(3954m)の麓からスタートし、巨大な氷河や大瀑布の眺望が楽しめるトレイル。トレイルの終着点であるロブソン・パスまで足を伸ばせば、ロブソン北壁から流れ出る巨大な氷河の景色が待っている。バーグ・レイク湖畔にキャンプを張り、周辺の日帰りハイキングも合わせて楽しむプランがおすすめ。

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ロックウォール・トレイル

ブリティッシュ・コロンビア州、クートニー国立公園に位置するロックウォール・トレイルは、カナダで最も有名なロングトレイルの一つ。「ロックウォール」という名前が示す通り、全行程を通して氷河を抱いた3000m級の巨大な岩壁が続く大迫力のトレイルだ。峠を越える度に広がる展望も魅力の一つ。

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スコーキー・サーキット・トレイル

バンフ国立公園、レイクルイーズ・エリアから原生自然が残る山奥へと入り込み、多種多様な高山植物が多く自生するメドウや展望の良い峠を越えながら周回するサーキット・ルート。トレイルは非常に歩きやすく、一日の歩行距離も少ないので初心者の方でも安心して楽しめるのが魅力。

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ジャスパー・ハイランド・トレイル

ナイジェル・パス(2195m)、ポボクタン・パス(2300m)、ジョナス・パス(2320m)という2000mを越える3つの峠を越えながら、ハイランド(森林限界以上の高山地帯)を歩くスペクタクルなトレイル。総距離82.7kmの行程は中級者から上級者向きだが、ロッキー山脈の深部へと足を踏み入れることができる。

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ユーコンエリア

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トゥームストーン・トレイル

ユーコン準州、北極圏の入り口に位置するトゥームストーン準州立公園は、ナイフのように鋭く切り立つ岩峰が聳え、その麓はツンドラの大地に包まれる特異な景観が広がっている。ラスト・フロンティアと称される世界には、真のバックパッカーのみが入ることの許されたピュアな自然が残されている。

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カスカウォルシュ・グレーシャー・トレイル

カナダに残された最後の秘境クルアニ国立公園の核心部へと入り込むトレイル。想像を絶するほどの巨大な氷河と、太古の昔から存在する原生林には、グリズリーベアやオオカミなどの大型の野生動物が生息している。極北ユーコンの魅力が詰まったこのトレイルでは、カナダで最も野性味のあふれるワイルドなバックパッキングが楽しめる。

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ハイキングトレイル(日帰りハイキング)

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カナディアン・ロッキーの自然公園には、無数とも思えるほどのバラエティに富んだハイキングトレイルがあり、新緑の時期から秋の紅葉シーズンまで、すべてのハイカーの期待に応えてくれる。日帰りハイキングの素晴らしさは、カナダに残る壮大な大自然の魅力を、誰でも手軽に体験できることだ。実際にトレイルを歩けば、澄んだ森の空気を肌で感じながら、足元に咲く可憐な高山植物や、美しい湖の景観に心が癒されることだろう。

人気のトレイルは歩くハイカーも多く、道も綺麗に整備されているため、地図を読む力があり、雨具やブーツなどのしっかりとした道具があれば安心して歩くことができる。しかし、そこが野生の王国であることを忘れてはいけない。クマなどの危険な野生動物との遭遇もありえるため、心配な人はハイキングガイド会社主催のツアーに参加するのも良いだろう。

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レイクオハラ

カナディアン・ロッキーの聖地と呼ばれるレイクオハラ。氷河を抱いた3400m級の山々に囲まれた小さな谷には、他のどのエリアにもないほどの美しさで輝く氷河湖が点在し、周囲は野生動物の息吹に満ちあふれている。グリズリーベアなど、野生動物の生態にとっても重要なエリアであるため、ロッキーでは珍しくマイカー規制が敷かれている。そのため、専用バスを予約して入山する必要があるが、バスの予約は非常に困難を極める。

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サンシャイン・メドウズ

1時間おきに運行されるシャトルバスを使い、標高2200mを超える高原地帯へと上がることができる。そのため、普通であれば苦労して登らないと見ることのできないような大迫力のパノラマを、誰でも手軽に楽しむことができる。トレイルはまるで遊歩道のように綺麗に整備されており、周回ルートはアップダウンの少ない易しいコースなので、ハイキング初心者でも安心して歩くことができるのも魅力。

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ラーチバレー

カナディアン・ロッキーで最も有名な湖の一つであるモレーン・レイク湖畔からスタートするトレイル。ラーチとはカラマツのことで、樹林帯のスイッチバックを上り詰めた先には、たくさんのカラマツが自生するU字谷が広がっている。10座の頂が連なるテンピークスの眺望は素晴らしく、中でも一面が黄金色に染まる秋の黄葉シーズンは必ず見たい景色の一つ。グリズリーベアが生息するため、シーズン中は4人以上で歩く規制が敷かれる。

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マウント・ヤムナスカ

ロッキー山脈の東の外れに位置し、標高1300mほどの低山エリアから歩き始めるため、新緑が芽吹く5月の早い時期から楽しめるトレイルの一つ。季節により多種多様な高山植物が咲くため、花好きのハイカーには特に人気が高い。周囲に自生するポプラの森は秋の黄葉シーズンに黄金色に染まり、素晴らしい景観を楽しませてくれる。シーズンを通して楽しめるトレイルだ。

カナダの雄大な自然公園の魅力

原生自然と氷河

カナダの自然公園群には、ウィルダネス=Wilderness(原生自然)と呼ばれ、今なお原始のままの姿で残る手付かずの大自然が広がっている。太古の昔から今に残る巨大な氷河や、たくましく育つ針葉樹林の森の世界に足を踏み入れれば、悠久の時を刻み続ける地球の歴史を垣間見ることができることだろう。

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野生動物との遭遇

カナダの大自然は多種多様な野生動物の宝庫。実際にハイキングトレイルを歩いている時も、大型の動物に遭遇することは珍しくない。ブラックベア、グリズリーベア、エルク、ミュールディア、ビッグホーンシープやマウンテンゴートなどが代表的で、小さく可愛らしいリスたちはどこでも良く見かけることができる。また、実際に遭遇することは非常にまれだが、日本では既に絶滅してしまった野生の狼も生息している。

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高山植物

花を目当てにカナダの山域を訪れる人も非常に多く、日本より高緯度(北緯52度)に位置するカナディアンロッキーでは、既に日本の山では見ることが難しくなった希少種も多く自生している。グレーシャー・リリー(黄色いカタクリ)や、カラフトアツモリソウ、ホテイランなどのランの種類など、日本では珍しい種も含めて、数多くの高山植物を観察することができる。

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