01. カナダらしくない旅の始まり

君はまだ本当のカナダを知らない01. カナダらしくない旅の始まり

お気に入りに追加
01. カナダらしくない旅の始まり-イメージ1

カナダと聞いて、みんなは何をイメージするだろうか。少しの間、目をつぶって考えてみてほしい。

カナディアンロッキーに代表される広大な自然と、その自然を舞台にしたさまざまなアクティビティ。

カヌーで川を進み、海で豪快にアトランティックサーモンを釣り上げる。冬のスキーだって日本とはスケールがまるで違う。

巨大なツノを持つムースやホッキョクグマなど、たくさんの野生動物が暮らしていて、ずっと北のエリアでは神秘的なオーロラが天空を覆い尽くす。

01. カナダらしくない旅の始まり-イメージ2

都会にいても自然があふれていて、まちなかだというのにリスが駆け回り、人々が木陰を自転車やジョギングで颯爽と駆け抜けていく。

食べ物のイメージもそう。頭に浮かんでくるのはロブスターやアルバータ牛、生ガキだったりする。

お酒だって、明るく開放的な店で爽やかにワインを傾けながら談笑するというイメージだ。決してサラリーマンの聖地・新橋とか、なんとか横丁とか、終電に乗り遅れて遠いところまで連れて行かれるとか、そんなイメージはかけらもないと思う。

01. カナダらしくない旅の始まり-イメージ3

そう、カナダという国は常に、「さわやか」だったり「健康的」だったり、そんな言葉がぴったりだ。あるいは、オーガニックやアロマ、ヒーリングなんかでもいい。もう、日本の若い女性が好きそうな言葉がどんどん出てくる。

僕なんかは、どこかのパンフレットで見たんだろうか、なぜかカナディアンロッキーを見ながらヨガをする、というイメージが頭に焼き付いてしまっている。

ただし、だ。僕は何度もカナダに行っているうちに、最近、カナダの人たちに対してちょっと違う印象も持ち始めているんだ。

01. カナダらしくない旅の始まり-イメージ4

例えばこの写真。多くのカナダ人がこよなく愛する「Tim Hortons(ティム・ホートンズ)」というドーナツチェーンの店頭の写真だ。

「こよなく愛する」と書いたけれど、カナダ人のティム・ホートンズ好きはとにかく半端じゃない。なんだかいつもティム・ホートンズでコーヒーを飲み、ドーナツを食べているという印象がある。

カナダの主要な空港では必ずティム・ホートンズを見かけるし、ティム・ホートンズのドライブスルーには朝から長い車の列ができている。

そして、カナダ国内、どんなに辺鄙なところに行っても必ずティム・ホートンズがある、と言っても決して大げさじゃない。

日本人の僕から見ると、そんなに頻繁にドーナツを食べなくても決して死にはしないから大丈夫、と声を掛けたくなるぐらいだ。

01. カナダらしくない旅の始まり-イメージ5

あるいは、この写真の「poutine(プティン)」という、カナダを代表する食べ物をみんなは知っているだろうか。たぶん日本ではほとんど馴染みがないと思う。

山盛りのフライドポテトに、日本ではあまり馴染みのないチーズカードというものが無造作にトッピングされていて、上からグレイビーソースがたっぷり掛けられている。

食べたことがない人でも、この写真と説明を踏まえれば、頭に浮かんでくる言葉はみんな同じだと思う。それはひとこと、「高カロリー」。

それでも多くのカナダ人は、プティンをこよなく愛している。

カナダの人たちのティム・ホートンズへの愛、プティンへの愛を見ていると、なんだか無邪気というか、子供っぽくて、ほのぼのとした気持ちになってくる。ちょっとうまく説明できないんだけれど、赤いカエデのカナダ国旗のマークの入った服を国民がこよなく愛しているのと相通じるものがあるような気がしてならない。

01. カナダらしくない旅の始まり-イメージ8

カナダの人たちだって年がら年中、さわやかにワイングラスを傾け、スポーツで汗を流し、オーガニックの食事を楽しんでいるわけじゃない。結構、無邪気にジャンキーなものを楽しんでいたりもするんだ。

書店にある観光ガイドブックにありそうな、健康的でピュアな、そんなカナダのイメージをちょっとだけ壊してみたいと思う。

これから始まるのは、「カナダらしくない旅」。カナダの人たちの素顔に触れる旅なんだ。

コメント

  • 坂田正

    この記事だけで、無性にカナダへ飛びたくなりました。

  • mayo

    昔の記憶のカナダも、高カロリーですが、拍車がかかっている気も。楽しく読ませてもらってます。

コメントを残す