PEIには「ストーム・ステイ」という慣習があると聞いた。大雪の夜、自分の家に帰れなくなった時、知らない人の家をノックしても、当たり前のように一晩、泊めてもらえるんだそうだ。
もっともそれは馬そりの時代のことで、今はそう簡単に帰れなくなったりしないだろうけど、その精神は生き続けている。
例えば、「甘い甘いケーキ」でお話を聞いたテリー神川さんによると、東日本大震災の時、PEIの人たちはごく自然に、当たり前のこととして日本の被災者への募金活動をしてくれたそうだ。
PEIを車で走っていると、日本では見たこともない信号に出くわすことがある。色だけでなく丸や四角で構成された信号。
色の識別が困難な人でも、形だけで分かる信号だ。日本だったら、そんな少数派のための予算、まず通らないだろうと思う。