WHITE ANGELS ~私を笑顔にするカナダの白い妖精たち~
©Junji Takasago

WHITE ANGELS ~私を笑顔にするカナダの白い妖精たち~

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アフリカ、中南米、オセアニアなど、手つかずの自然が残る国は多い。しかし、真っ白い、まるで妖精のような動物たちが、しかもいろんな種類の白い生き物たちが、人間と隣り合わせに普通に暮らしている国は、そうはないだろう。
“保護色だから”、と言ってしまえばそうなのかもしれないが、白い動物たちはなぜか、その瞳は心に強く語りかけ、その姿は自然の大切さを魂に切々と訴えかけてくる。
そんな彼らが垣間見せてくれた、冷たい雪や氷の中で、まるでゆりかごに抱かれているかのように幸せそうに暮らす彼らの愛らしい表情を、じっくりとご覧いただこう。

 

ホッキョクグマ
海に氷がない夏場、ホッキョクグマたちは陸地に上がり、お腹を空かせたままじっと海が凍るのを待つ。海が凍って初めてアザラシ猟をするために海に出られるからだ。毎年11月になると、チャーチル川から海に流れ込む真水がまず凍り、そこから次第に海が凍り始める。ホッキョクグマたちはそのことを知っていて、その時期になるといち早くアザラシ猟に出られるチャーチルに集まって来る、というわけだ。
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タテゴトアザラシ
セントローレンス湾に浮かぶマドレーヌ島の沖合に、毎年2月になると流氷が南下してくる。その流氷に乗って、タテゴトアザラシたちも毎年マドレーヌ島沖にやって来る。そして2月末になると、大きな流氷のあちこちに寝転ぶ母アザラシたちは、まるで申し合わせたように、氷の上で一斉に出産を始める。氷の上で2週間、母たちはひたすら仔に乳を与え子育ては終了。その後オスのアザラシたちと交尾をして、来年生まれ出る新しい命を宿し、北の海へと帰っていく。
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ベルーガ
僕がチャーチルを訪れたときには、川岸に多数のイワシが打ち上げられていた。この緑色の水を見ても分かるように、チャーチル川が海に流れ込むこの付近にプランクトンが多く発生して食物連鎖が出来上がり、そこに集まってくるイワシをベルーガたちは食べに集まるのではないだろうか。もちろん出産や子育てしやすい水温や環境でもあるに違いない。
水中では、ベルーガたちの白い体色にプランクトンのグリーンが相まって、不思議な姿が海中に浮かび上がる。
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シロフクロウ

ほかのフクロウと違って、広々とした場所で見晴らしのいい高いところにいて、雪の中に隠れているネズミなどを捕まえて生きている。フクロウ全般の特徴として、耳が左右均等ではなく、少しずれた場所についているので、左右の耳への音の到着の差を読み取って、その遠近感を感じ取るらしい。さらに、顔が平面とか陥没顔なので、パラボラアンテナのような役目となり、音をよく集めてより聞こえるようにしているという。その聴覚で、雪や土の中にいるネズミなどの声を聴き分け、狩猟するのだ。ネズミにしてみれば恐ろしい天敵だろう。
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ホッキョクウサギ
土の上でじっとしている時は、見事に全身まん丸で、まるで白くて丸いクッションか何かのように見える。“雪見だいふく”にも似ている(?)。しかし立ち上がると、ウサギのイメージをはるかに超えた長い脚をもつことに驚いてしまうほど。
それにしてもあの体毛の純白さは、雪の上では見事な擬態である。
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ホッキョクギツネ
ホッキョクギツネは、生活圏が極寒のため、手に入る動物性たんぱく質ならほとんど何でもどんどん食べる。ホッキョクグマのおこぼれをいただこうと、周りをウロウロしている姿を見ることも多い。巣の内外に糞尿や獲物の食べ残しといった栄養分を大量に排出するため、キツネの巣穴付近は豊かとなり、“ホッキョクギツネの庭はツンドラのオアシス”と言われたりもするそうだ。
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高砂 淳二 写真展「LIGHT on LIFE」開催!
<東京>
日時:2017年8月14日(月)~9月4日(月)
会場:新宿ニコンプラザ THE GALLERY 1+2
*10:30~18:30(最終日は15:00まで)、日曜休館
トークショー:8月19日(土)14:00~、8月25日(金)19:00~(予約不要)
<大阪>
日時:2017年9月9日(土)~27日(水)
会場:ニコンプラザ大阪 THE GALLERY
*10:30~18:30(最終日は15:00まで)、日曜休館
トークショー:9月9日(土)15:00~、9月23日(土)15:00~(予約不要)

詳しくはこちら
http://junjitakasago.com/

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