01. 解き放たれる街

バンクーバーが幸せな理由01. 解き放たれる街

お気に入りに追加
01. 解き放たれる街-イメージ1

どうして僕はバンクーバーが好きなのだろうか、と考えてみた。もちろん、簡単には説明がつかない。

しかし、この街にやって来るたびに、僕はなんだかワクワクして、きっと楽しいことに出会えるような気がしてくるのだ。

ここに住む誰もが僕に言う。海があって、山があって、食べ物がおいしくて、バンクーバーは本当にいいところなんだと。僕もそう思う。ここは本当にいい街だ。でも、「それから?」と聞かれると、どうにもうまく説明ができない。

バンクーバーの海はダウンタウンのすぐ近くにある。朝早くホテルを出て、まだ人影もまばらなビル街を海の方へと進んでいく。

01. 解き放たれる街-イメージ2

思った以上に急な下り坂を進みながら、先の方に小さく見えている海を目指す。この時の、坂を下っていくにつれて視界が広がり、少しずつ海が大きくなっていく時間が僕は大好きだ。

港に出ると、向こうには雪をかぶった山々が連なっている。太陽が昇り、人々が活動を始める時間になると、この港からは水上飛行機が滑らかに浮き上がっていく。沖合にはバンクーバーを目指すたくさんの貨物船がいるはずだ。

01. 解き放たれる街-イメージ3

僕のすぐそばをジョギングの人が通り過ぎた時、すうっと海からの風が吹いてきた。その風は、僕を置いてきぼりにしたまま、何事もなかったかのように背後のビル群へと吹き抜けていった。

海から吹いてきた風は、なんだか「自由な風」のように思えた。ここには「自由な風」が吹いているんだ、となぜか僕は思った。

01. 解き放たれる街-イメージ4

バンクーバーではみんなが自由なような気がする。いや、街がみんなを自由にしてくれるのかもしれない。

だからワクワクして、きっと何でもできる、何をやってもいいような気がしてくる。バンクーバーはそんな街のように思う。

ここに住む人はみんな、幸せそうな笑顔をしていて、だからバンクーバーを訪れた旅行者だってワクワクさせてくれる。

01. 解き放たれる街-イメージ5

ここではみんなが目に見えない「くびき」から解き放たれて、自分の心や未来が開かれていくような気になるのかもしれない。

だから、そんなバンクーバーで暮らし、バンクーバーを魅力ある街にしてくれている人たちに会いに行こうと思う。

僕がこれから出会う人たちはきっと、僕をもっともっと自由にしてくれるはずだろうから。

コメント

  • みわ

    私も同じように感じます。なんだか胸がスッキリとしました!バンクーバーへの想いを代弁してもらったかのような。素敵なエッセイありがとうございます。

コメントを残す