圧巻の絶景に溶け込む瞬間!  瀑布ナイアガラに遊ぶ冬カナダの旅

圧巻の絶景に溶け込む瞬間! 瀑布ナイアガラに遊ぶ冬カナダの旅

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ナイアガラの語源には諸説あるが、先住民族の「ニアガル(雷鳴が轟く水)」という言葉に由来するという説もある。間近で見ると、この説にうなずきたくなる。

オンタリオ州の州都にしてカナダ最大の都市、トロントを起点とした二つの旅を紹介したい。ひとつは、氷河時代の美しさそのままのナイアガラに触れる旅。もうひとつは、白銀リゾートで心を解き放つ旅。大都市の雰囲気とは裏腹に、圧倒的な非日常が待っている。

ONTARIO (オンタリオ州)

アクセス 成田または羽田空港からトロント国際空港まで約12時間。空港からナイアガラの滝まで車で約1時間30分
時差 −14時間(サマータイム期間は−13時間)
電話(国番号) +1
通貨 カナダドル(1カナダドル=約87円 ※2017年8月現在)

横から、裏から、空から巨大な瀑布を味わい尽くす

スカイロン・タワーから見下ろすナイアガラ。冬は滝の一部が凍る。

ある人は尻尾の短い動物だと言い、ある人は鼻の長い動物だと言い、またある人は足の太い動物だと言う……。
これは、象を見たいがために近づき過ぎてしまった人たちの笑い話。どれも正しいけれど、これでは象がどんな動物か分からない。ただし離れ過ぎると、今度は象の大きさや迫力を肌で感じることができない。

ヘリコプターからの眺め。奥がカナダ滝、手前がニューヨーク州のアメリカ滝。

スカイロン・タワーからライトアップされたナイアガラを眺める。カナダ国旗の色に照らされることもある。

滝の裏側に掘られたトンネルから見る水の勢いは、すさまじい迫力。《Journey Behind The Falls(ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ)》

ナイアガラ瀑布を目の前にしてこんな小話を思い出したのは、初めて見たこの滝のスケールに圧倒されたから。一点から見るだけでは全貌をつかめない。もしかすると一生に一度かもしれないナイアガラ観光。さらっと眺めて、「わぁ、すごかった」で終わってしまうのも、少しもったいない。
そんな欲張りのために、瀑布のすべてが味わえるような設備やサービスがナイアガラには整っている。真横から見て水しぶきを浴び、裏側にまわってその構造を理解し、タワーの上からカナダ滝とアメリカ滝を見比べ、さらには空から見下ろしてスケールの大きさにため息をつく。

左:高さ160mの展望タワー。最上階は360度ビューなので、カナダ滝が非常にいい角度で見える。夜間も営業するので、ナイアガラの夜景が楽しめる。《Skylon Tower(スカイロン・タワー)》
右:発着はナイアガラの市街地から車で約10分。空から見ると、ゴート島をはさんだナイアガラの二つの滝の位置関係が分かるのでおすすめ。《Niagara Helicopters(ナイアガラ・ヘリコプターズ)》

Skylon Tower
(スカイロン・タワー)

所在地 5200 Robinson Street, Niagara Falls, Ontario
電話番号 905-356-2651
営業時間 8:00~24:00(12月中旬~4月中旬 ~22:00)
定休日 無休
料金 15.02カナダドル

URL http://www.skylon.com/

 

Niagara Helicopters
(ナイアガラ・ヘリコプターズ)

所在地 3731 Victoria Avenue, Niagara Falls, Ontario
電話番号 905-357-5672
営業時間 9時~日没
定休日 無休
料金 144カナダドル
※荒天時運休

URL http://www.niagarahelicopters.com/

 

Journey Behind The Falls
(ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ)

営業時間 4月中旬~12月中旬 9:00~20:00(金・土曜 ~22:00)
     12月中旬~4月中旬 9:00~18:00(金・土曜 ~20:00)
定休日 無休
料金 17.30カナダドル
※ただしメンテナンスで休むことがあるのでHPで要確認

URL http://www.niagaraparks.com/

大自然が魅せるありのままの樹氷世界

樹氷とその上にかかる虹は水しぶきが生んだ偶然。晴天が多いのも冬のナイアガラの美点。

ナイアガラには四季折々の美しさがあるけれど、なかでも雪と氷に囲まれた冬の白い瀑布は、巨大なクリスタル・ガラスの作品のように荘厳だ。滝壺から激しく舞い上がった水しぶきは街路樹に氷の花を咲かせ、ナイアガラの景観を幻想的なものにする。

左:日中でも氷点下の気温と飛沫が生んだ作品。
右:滝を間近に見るテーブル・ロック展望台も真っ白。

冬のナイアガラ瀑布周辺を歩いていると、おとぎの国に迷い込んだような錯覚を覚える。けれども日が暮れるとあっと言う間にマイナス10度に達する寒さはおとぎ話ではなく現実。しっかりと防寒対策をして訪ねたい。

風向きによっては水しぶきでびしょ濡れになるので服装は要注意!

ナイアガラ名物アイスワインのワイナリーへ

◆ The Hare Wine
(ザ・ヘア・ワイン)

20年以上熟成する銘柄もある。

ブドウ栽培の好適地で、かつ冬に気温が下がるナイアガラの名物は、凍ったブドウで醸造する貴重なアイスワイン。昨年開業した新しいワイナリーを訪ねた。

左:右がヴィダル・アイスワイン(65カナダドル)、左がカベルネ・フラン・アイスワイン(70カナダドル)。ともに爽やかな甘味がある。
右:Hareとは野ウサギの意。

The Hare Wine
(ザ・ヘア・ワイン)

所在地 769 Niagara Stone Road, Niagara-on-the-Lake, Ontario
電話番号 905-684-4994
営業時間 10:00~20:00(10月~5月 ~18:00)
料金 テーブルワイン3種テイスティング 5カナダドル、デザートワイン3種テイスティング 15カナダドル

URL http://theharewineco.com/

故ダイアナ妃も宿泊した歴史的で由緒あるホテル

◆ Old Stone Inn Boutique Hotel
(オールド・ストーン・イン・ブティック・ホテル)

ナイアガラ周辺は様々な宿泊施設がある。ここは1904年創業、故ダイアナ妃も宿泊した由緒あるホテル。客室もレストランFLOUR MILLも落ち着いた雰囲気で、リラックスできる。

Old Stone Inn Boutique Hotel
(オールド・ストーン・イン・ブティック・ホテル)

所在地 6080 Fallsview Boulevard, Niagara Falls, Ontario
電話番号 905-357-1234
客室数 111室
料金 220カナダドル~

URL http://www.oldstoneinnhotel.com/

釣って歩いて眺めて食べて生命力が甦るアドベンチャー

◆Voyageur Quest Algonquin Park Log CabinM
(ヴォイジャー・クエスト・アルゴンキン・パーク・ログキャビン)

左:大自然を抱くアルゴンキン州立公園は、トロントから車で約5時間。
右:ロッジのラウンジ。温かいお茶を飲みながら白銀の世界を眺めるのは至福のひととき。

初めてのアイスフィッシングは、思っていたより近代的だった。とっておきのポイントに着くと、電動ドリルが厚い氷に一瞬で穴を穿ち、魚群探知機がセットされる。言われた通りに疑似餌を踊らせると、時折、自分の真下を通過する魚の群れが探知機に映り、鼓動が高まる。ロッジが用意する防寒具は完璧だし、ストーブもあるから寒くはない。むしろ、氷の上を渡る風が頬に心地よい。

客室はすべてツイン。夜の静けさは感動もの。

ここはカナダで最も古い州立公園であるアルゴンキン州立公園。東京都の約3.5倍の面積に大小2000以上の湖や池が散らばり、ブラックベアやムース、オオカミなどの野生動物が暮らす自然の宝庫だ。トロント市民にとって、この地で休暇を過ごすのが最高の贅沢なのだという。
ヴォイジャー・クエストは、カナダ観光局のアワードを何度も受賞した旅行会社。1997年に建てられたこのログキャビンは、6室それぞれにガイドが付き、執事のようにアクティビティを案内してくれる。

左:スノーシューには西洋かんじきと呼ばれるアイスシューを。新雪も楽に歩ける。
右:魚群探知機をセットしていざ釣りへ。

湖の上では、われわれを担当するマイケルが「粘れば10人分のディナーになるマスが釣れるかもしれないけど、釣りだけじゃない。ほかにもやることがたくさん!」と、ウインクする。

左:ロッジから徒歩1分のラウンド・レイクは、ムニエルにすると美味しいレイクトラウトの穴場。
右:ラウンド・レイクの燃えるような夕焼けに息を呑む。夏はカヌーの中心地になる。

大人も童心に帰るやんちゃな遊びがいっぱい!

左:ロッジ裏手の低山はクロスカントリーのコース。湖を見下ろす絶景はすぐそば。
右:ロッジ裏手の山の斜面にはボブスレー・コースを常設。スピードとスリルにハマり、何度もチャレンジしてしまう。

クロスカントリー・スキー、スノーシュー、ボブスレー、犬ぞり、バードウォッチング……。冬のアルゴンキン州立公園は、自らの力を試せるアクティビティの宝庫でもあるのだ。

ロッジのスタッフにリクエストすれば、犬ぞりのアクティビティもアレンジしてくれる。林の中を駆け抜けるのは爽快で新鮮な体験だ。《Sugardogs Adventure(シュガードッグス・アドベンチャー)》

美しいラウンド・レイクの湖畔に立つこのロッジは電気も携帯も使えない。自然を知り尽くしたスタッフたちの付かず離れずの絶妙のサービスと温かい料理で、俗世間からエスケープできる。

左:愛らしい赤リスが姿を見せた。
中:「ジェイ、ジェイ」と鳴くブルー・ジェイ(アオカケス)。
右:ダウニー・ウッドペッカーの赤い点は雄の印。

ラウンジの双眼鏡と鳥類図鑑が大活躍。

カナダ人は心からアイスホッケーを愛する。夕食後はスタッフとなんと夜のアイスホッケー! 終日遊びっぱなし。

Sugardogs Adventure
(シュガードッグス・アドベンチャー)

料金 トレイル1時間 140カナダドル~
※12月中旬~3月下旬まで無休。ただし降雪量により変わるのでHPで要確認、要予約

URL http://sugardogs-adventure.beep.com/

動き回った体を満たす充実の美味!

3種のチーズとロースト野菜のラザニアと、シーザーサラダのディナー。

ロッジに到着した日のランチからチェックアウトする日の朝食までが料金に含まれる。メニューはカナダの家庭料理。どれも美味で、思い切り遊んだ後は食事時間が待ち遠しかった。

左:この日の朝食は焼きたてのアップルシナモン・パンケーキとソーセージ。
右:トマトと卵のスフレと自家製グラノーラの朝食。

何軒ものレストランで修業したシェフ、シンシアの料理は素朴で滋味深い。

左:ディナーの前菜、ゴートチーズとメイプルシロップのディップが絶品だった。
右:ホウレンソウのペーストとちぎりパン、そしてフレッシュな野菜。

Voyageur Quest Algonquin Park Log Cabin
(ヴォイジャー・クエスト・アルゴンキン・パーク・ログキャビン)

所在地 1, South River, Ontario
電話番号 416-486-3604
客室数 6室 ※ほかに12名が宿泊できるコテージあり
料金 2泊3日1名 350カナダドル~

URL http://www.voyageurquest.com/algonquin-lodge/

撮影=志水 隆 取材・文=サトータケシ 地図=Cmap
コーディネイト=中村 滋 協力=カナダ観光局、オンタリオ州観光局

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