01. 麗しの古都 ケベック

ずるぎつねの故郷を訪ねて01. 麗しの古都 ケベック

お気に入りに追加
01. 麗しの古都 ケベック-イメージ1
先住民の語り部

人々のために川を創り、森を創り、森の木々に果実を実らせたツィエスタは、最後に小高い丘を創って、人々を登らせた。

ツィエスタの創った世界を見渡して、人々はそこをこう呼んだ。
「ニオンウェンツィーオ! 我らが麗しの地!」

ケベックの先住民、ヒューロンの語り部から聞いた、彼らの創世記の一節である。

ヒューロン人たちのニオンウェンツィーオ、「麗しの地」の真ん中に、ケベックシティーは位置する。この街に来た時、「ニオンウェンツィーオ」説話はまだ知らなかったものの、「綺麗な街だ」という評判は、かねてより聞いていた。

01. 麗しの古都 ケベック-イメージ2

実際に訪ねてみて、予想を超えた美しさにすっかり魅了されてしまった。

大河セントローレンスのほとりに広がる古都の景観は、川と丘と森が織りなす天然自然の美と、人が築いた美が、絶妙の調和を見せていた。

01. 麗しの古都 ケベック-イメージ3

ケベックシティー…と呼ぶのも面倒なので、これから先は「ケベック」と呼ぼう。

ケベックは、「カナダの京都」と呼ばれているらしい。まさに、京都と同じように、歴史と伝統を感じさせる、しっとりとして風格のある街だった。

ワンダケ_1 (34)

01. 麗しの古都 ケベック-イメージ6

ケベックを訪ねたのは、10月。ハロウィーンが近いとあって、通りにも市場にも溢れるカボチャが、街に華やぎを添えていた。

ワンダケ_1 (78)

01. 麗しの古都 ケベック-イメージ9

こんな風にカボチャを意識して撮ったのには、理由がある。この後、カボチャと深い関わりがある人たちの国を訪れる予定だったのだ。
先住民ヒューロンの国である。

ヒューロンは、カナダの始まりに深い関わりがある民族だ。

01. 麗しの古都 ケベック-イメージ10

フランスの探検家サミュエル・ド・シャンプランが、ケベックに拠点を築いたのは、今からおよそ400年前、1608年のことだった。
カナダという国はその時に生まれたといっても過言ではなく、シャンプランはカナダの生みの親とされる。

もっとも、彼が来た時、カナダには既にたくさんの国があった。現在カナダで「最初の国々(ファーストネーションズ)」と呼ばれる、先住民の国々である。

シャンプランの目的は、先住民の国々の助けを借りてセントローレンス川周辺を探検し、アジアへの近道を見つけたり、ビーバーなどの毛皮を得たりすることだった。

目的を達するために、彼は、一帯に住むヒューロン、アルゴンキン、イヌー(モンタネイ)などの国々と手を結んだ。
中でも、ヒューロンは、当時のカナダで最も大きな民族集団で、シャンプランの探検に手を貸し、また、毛皮交易の大切な取引相手となった。

シャンプランと共にカナダの礎を築いた、ヒューロンの人たち。ケベックの都心からそう遠くない所に、彼らの末裔が住む国がある。そこが、今回の旅の目的地、ワンダケだ。

コメント

  • あさ

    ケベックシティにとても気になっていたのて、歴史や文化を紹介してくださって、ありがたいです!

コメントを残す



あったかい、冬カナダキャンペーン Close