ハーベストシーズンのカナダ

ローカルの食卓が見えてくる、オタワのスーパーマーケット巡り

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海外、国内を問わず、旅先での楽しみのひとつがスーパーマーケット巡り。ファーマーズマーケットが地元産の新鮮な食材の宝庫なら、スーパーマーケットはその土地で暮らす人々の日常生活や普段の食卓が見えてくる場所。観光スポットとはひと味もふた味も異なる、ワクワク感があります。今回、カナダの首都オタワでもいくつかのスーパーを巡ってみました。

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カナダでは珍しい?24時間営業の『metro(メトロ)』。自社ブランド製品が豊富なことも魅力。

庶民派スーパーの代表、24時間営業の『metro(メトロ)』
今回、オタワを案内してくれた観光局のスタッフに、「地元の人が普段、お買い物をするスーパーはどこ?」と尋ねて教えてもらったのが、ダウンタウンにある『metro(メトロ)』です。1947年、モントリオールで創業し、オタワがあるオンタリオ州とケベック州を中心に約370店を展開。カナダ国内では第3位のシェアを誇るそうです。

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スタッフのいでたちからも、カナダが多民族国家であることを感じます。

アメリカのスーパーを思わせる大型店ですが、特徴は商品表示のほとんどが英語・フランス語併記であること。店内に飛び交う言葉も、英語同士、フランス語同士、さらには英語対フランス語で当たり前のように会話している人も珍しくありません。

野菜や果物は基本的に量り売り。備え付けの袋に必要な量だけ入れて購入します。お肉とサーモンの安さは、さすがカナダ。metroはプライベートブランドの製品が充実していることでも知られ、コーヒー・紅茶、スナックや調味料類がたくさん揃っていました。

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産地と特徴が丁寧に表記されたチーズ売り場。食通の人へのお土産にぴったり。

ほかにも売り場で目立っていたのが、チーズ。フランス産、イタリア産、北欧産、もちろん地元・カナダ産も。国内産に関しては産地の州が明記され、美味しい食べ方なども簡単な英語で表記があり、選ぶ時の参考になりました。チーズは動植物検疫の対象にならず、日本への持ち込みが可能なので、ワイン好きや食通の人へのお土産におススメ。ただし、熟成が進みやすいナチュラルチーズの場合、温度管理に注意が必要です。
●メトロ(metro)
https://www.metro.ca

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健康食品店からスタートした『Herb & Spice Shop』。店内では地元アーティストによるミニライブも。

ヒッピー文化から生まれたオーガニック・スーパー『Herb & Spice Shop(ハーブ&スパイス・ショップ)』
地元産のオーガニック食材にこだわるのが、1970年代のオタワで健康食品の専門店として創業した『Herb & Spice Shop(ハーブ&スパイス・ショップ)』です。倉庫のような店内に山積みされているのは、どれも鮮度の良さそうな野菜や果物ばかり。形が不ぞろいのものも目立ちます。ほかには、素朴なパッケージのスナックや調味料など。地元の生産者、小さなファクトリーを応援する意味もあり、価格は他店に比べ高めということですが、健康志向の人、ベジタリアンに人気があるそうです。

日本の醤油とともに焼きのり、出汁昆布も調味料売り場に並んでいました。オタワの人がどんな風にして出汁昆布を調理するのか、ちょっと興味がありますね。
●Herb & Spice Shop(ハーブ&スパイス・ショップ)
http://www.herbandspiceshop.com

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リカー専門店『LCBO』。カナダ産のワインやビールは産地別の陳列なので、探しやすい。

カナダ産ワインとクラフトビール、シードルを探すなら、ここ!
部屋飲みでちょこっとビールやワインを楽しみたくなったとき、カナダでは日本のように気軽にコンビニで……、というわけにはいきません。そこで、知っておくと便利なのがリカー専門店『LCBO』の存在。オンタリオ州が管理する企業で、世界最大級のアルコール飲料の買い付けと販売を行っています。郊外型の大型店のほか街中やショッピングモールにも600店以上を出店し、大型のモールへ行けば見つけることができます。

世界最大級の買い付けを誇るだけあり、とにかく種類が豊富。世界中のワイン、ウイスキー、スピリッツ系や、日本酒、焼酎、マッコリまでも並びます。特にカナダ産のワインやクラフトビール、シードルなどの売り場が充実し、地元の小さなブリュワリーのものも扱うそうです。産地の国別、州別のディスプレイがわかりやすく、銘柄には詳しくないけれど、とにかく地元産のものを探したいときに便利。カナダでもブームというクラフトビールは、店内の大型冷蔵庫に良く冷えたものがこれも産地別に並んでいました。また、シードルはリンゴのほか、ピーチ、グレープ、ベリーなどのフルーツから作られたものがあり、甘~い香りに反してなかなかの辛口で、飲みごたえがありました。
●LCBO(Liquor Control Board of Ontario)
http://www.lcbo.com

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オンタリオ産のクラフトビール、シードルを中心に、オタワから持ち帰ったお土産、ほんの一部ですが…。

スーパーマーケットは、手ごろなお土産の宝庫!
今回、持ち帰った一部を紹介すると、缶のクラフトビールとシードル、オンタリオ産のチーズに合わせ、『metro』のプライベートブランドのクラッカー、ほかにはハチミツ、スナック、紅茶など。日本でもおなじみの『Knorr』は、海外経験が豊富な友人から教えてもらい、必ず何種類か購入することにしています。カンタンに作れるうえ、その国ならではのレシピのものがあるので比較できて楽しいです。

スーパーマーケットで購入した商品を持ち帰るとき注意したいのは、液状のものの扱いです。空港免税店以外で購入したお酒や化粧品など、液状のものを機内に持ち込めないことはよく知られていますが、意外な盲点がハチミツやジャム。チューブ入りやペースト状の調味料なども「液状」とみなされ、手荷物として機内に持ち込むことはできません。割れたり漏れたりしないよう、念入りにパッキングしてスーツケースに入れ、受託荷物とします。せっかくお土産用に買ったものを空港で没収され悔しい思いをしないよう、気を付けたいものです。

スーパーマーケットは、その土地ならではの食材や調味料が並ぶお土産の宝庫。生活必需品が揃い、地元の人が利用することもあり、ツーリスト対象の店より手ごろな価格のものが多いことも魅力。そんなスーパーでのお買い物をぜひ楽しんでみてください。

文・写真:永田さち子(RISVEL

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