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カナダ・ケロウナのワイン街道を巡る ~その2:サンセットディナーが楽しみな、ケロウナ最大規模のワイナリー

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カナダ・ケロウナのワイン街道を巡る ~その2:サンセットディナーが楽しみな、ケロウナ最大規模のワイナリー-イメージ1
シャルキュトリプレートに並ぶのは、すべて州内で生産されたチーズやハム、サラミなど。

東海岸のナイアガラと並び、カナダの二大ワイン産地に数えられるブリティッシュ・コロンビア州のケロウナ。州が認定する40以上のワイナリーのなかで最大規模を誇るのが、『Mission Hill Family Estate(ミッションヒル・ファミリー・エステート)』です。世界のワイン通にもその名を知られたワイナリーで、前回紹介した『Summerhill Pyramid Winery(サマーヒル・プラミッド・ワイナリー)』の対岸に位置し、互いのブドウ畑を遠くに望むことができるロケーションにあります。

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ブドウ畑とオカナガン湖を一望できる敷居全体がミュージアムのよう。

敷地全体がまるで野外ミュージアム
1981年からワイン造りを始めたここは、オカナガン地方では5番目に古いワイナリー。20年ほど前、国際的なワインコンクールで優勝したことにより、ケロウナのワインの知名度を一気に高めました。

エントランスからまず目に飛び込んでくるのは、ハチミツ色の石で作られた半円形のゲート。真下から見上げると、先住民族の神話に登場する渡り鳥の見事な彫刻を見ることができます。不思議な姿勢をした彫刻がいくつもあり、敷地全体がまるでミュージアムのよう。

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ユニークなオブジェを巡りながら散策するのが楽しい。

湖に向かって緩やかに延びる斜面がブドウ畑です。このあたりは1万年以上前は氷河湖の湖底にあり、氷河が退化した後、火山性の土壌が露出したそうです。南北約135kmに渡って幅約5kmの規模でオカナガン渓谷に横たわる湖周辺は、わずかに離れただけでも地質、気候、景観が異なるのが特徴。Misshon Hillでは湖畔の5カ所にブドウ畑を所有し、ワイナリー真下の斜面では主にピノノワールを、ほかにもスパークリング用のシャルドネ、ピノグリ、リースニング、ピノブランなど、各ブドウ園の土壌に適した品種とともに、フルーツも多く栽培しているとのことでした。

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シャガールの壁画が飾られた礼拝堂の地下は、数千年前の自然石に覆われたワインカーヴ。

敷地内を満喫するには、ワイナリーツアーで
オーナー一家はバンクーバー出身ですが、そのルーツはヨーロッパにあり、中世の修道院をイメージした建物が特徴です。ワイナリーツアーを利用すると一つひとつの建物の内部を案内してもらえ、見どころのひとつがシャガールのタペストリーが壁面を飾る礼拝堂。地下が天然石のワインカーヴになっていて、醸造場で造られたワインはここでゆっくり熟成されます。

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ワインショップを併設するテイスティングルームはいつも大賑わい。オリジナルグッズも販売しています。

試飲は無料でできるものから有料のワイン、個室でチーズとともに楽しめるVIP待遇のコースも用意されています。ワインのほかにはオリジナルグッズ、チーズやクラッカー、オリーブオイルなどワインに合う食材も人気があるとのことでした。

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世界のワイナリーレストランのなかでもトップ5に選ばれたテラスレストラン。

クライマックスは、サンセットを眺めながら楽しむディナータイム
そしてもうひとつの自慢は、"世界のワイナリーレストラン・トップ5"の1軒に数えられるテラスレストラン。眼下に広がるブドウ畑とオカナガン湖、対岸を眺めながら食事と自慢のワインを楽しめるスポットです。湖面を照らすサンセットが美しく、ワイナリー巡りを締めくくるディナーにはもってこいのロケーション。料理は州内で採れた食材を使ったものが中心で、料理に合わせてワインのペアリングをリクエストすることもできます。

この日のメニューは、冒頭の写真で紹介しているシャルキュトリプレートに合わせてロゼのスパークリングを、メインはエイジド・ダックブレストのフォアグラリゾット添えに赤ワインを、デザートのアイスワインのタルトには、もちろんアイスワインのペアリングをお願いしました。カナダの食事は何を食べても日本人の口に合うのですが、こんなにも美味しいものかと改めて感動しました。

●Misshon Hill Family Estate(ミッションヒル・ファミリー・エステート)
http://www.missionhillwinery.com

家族経営の小規模なワイナリーが中心のため、州外ではなかなか味わうことができないケロウナのワイン。このMission Hillではイギリスの代理店とパートナー契約を結び、近いうちにイギリス、アメリカなどへの輸出が予定されているそうです。ひょっとしたら、日本のレストランで味わえる日もそう遠くないかもしれません。

文・写真:永田さち子(RISVEL

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