カナダ イエローナイフで体感できる  オーロラのすべて
©Masami Tanaka

CREA Traveller「カナダ、感嘆の旅」

カナダ イエローナイフで体感できる オーロラのすべて

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天空のオーロラが湖面に映る、奇跡のダブルオーロラ。©Masami Tanaka

現地ビジターセンターの概算では、冬のイエローナイフに3日間滞在すると9割以上の確率でオーロラに遭遇できるという。オーロラ以外にも、日本では考えられない非日常が体験できるイエローナイフを紹介する。

NORTHWEST TERRITORIES (ノースウエスト準州)

アクセス 日本から直行便で、約9時間30分でカルガリーへ。さらに約2時間のフライトでイエローナイフ着。また、2017年12月15日から2018年4月1日まで期間限定のバンクーバー~イエローナイフのフライトがエア・カナダで運行。
時差 −16時間(サマータイム期間は−15時間)
電話(国番号) +1
通貨 カナダドル(1カナダドル=約88円 ※2017年11月現在)

太陽から吹く風が極北の空を輝かせる

夕暮れのダウンタウンの気温。1月、2月はマイナス40度に達することも。

星空にぼんやりと見えた淡い光の筋は、やがてエメラルドグリーンの帯となって天空の半分を覆った。光の帯が質の良いシルクのように柔らかく揺れる様子から、天の羽衣という言葉が思い浮かぶ。オーロラとはローマ神話の曙の女神の名であるけれど、この壮大な自然現象を見ると神聖な気持ちになるのは、昔も今も変わらないようだ。

北極線まであと500キロの北の街、イエローナイフはオーロラ観賞の名所として知られる。発光現象が起こるメカニズムを理解しておくと、この街でオーロラがよく見える理由を理解しやすいだろう。

近そうに見えるオーロラだが、高度100キロ以上の大気圏での現象。

太陽が発したプラズマの流れ(太陽風)は地球へ向かう。ここで地球の磁気(地磁気)がバリアの役割をして太陽風をはね返す。この過程で電気が生まれ、上空の酸素などの分子、原子が電気を帯びる。通常よりエネルギーを蓄えた粒子が、元の状態に戻るために光を放出するのだ。

イエローナイフは特にオーロラが頻繁に発生するエリアの中心に位置する。また、冬場は晴天が多くて空気が乾燥することも好条件。発光現象は高度100キロ以上と、雲よりはるかに高い位置で起こるため、曇るとオーロラが見られないからだ。イエローナイフが平らな土地で、オーロラが山に隠れる心配がないことも観賞には有利だ。

20年以上も現地でオーロラを撮り続ける写真家の田中雅美さんは「科学的に解明されていない部分は多々ある」と前置きしたうえで、「写真撮影を通して言えるのは、イエローナイフでは四季折々のオーロラの色が楽しめるということです」と語る。となると一生に一度と言わず、オーロラは何度でも楽しみたい。

オーロラ・ベルトのど真ん中!

オーロラが出現するのは、両極にドーナツ状に広がるオーロラ・オーヴァル(緑の楕円)と呼ばれるエリア。太陽風の強さで楕円の形状は変化する。その中でも頻繁に現れるオーロラ・ベルトという一帯があり、その日のコンディションによってオーロラが見える場所は変化するが、イエローナイフはオーロラ・ベルトの中心に位置するので出現する可能性が高いのだ。

オーロラには様々な形が


©Aurora Village

田中さんによれば、オーロラの出現には基本の形がある。写真のカーテン状に加え、天空から線となって降り注ぐコロナ、そして渦巻き状、1本の筋、の計4タイプ。特に赤いコロナは珍しく、10年に1~2度の遭遇率とか。

季節によって色も形も違う

オーロラの色に違いがあることは、科学的には明らかになっていない。けれども撮影すると確かに違う。田中さんによれば、濃い紫色は春特有の色だとか。経験的に黄色や橙色は、太陽風が強い時に現れる傾向だという。湖面に映るダブルオーロラは、湖が凍る前の8月、9月だけの限定モノ。秋は波形が少ない比較的シンプルな形が多い。冬は出現率がもっとも高く壮観な眺め。

◆Winter
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©Masami Tanaka

 

◆Spring
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©Masami Tanaka

 


◆Summer
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©Masami Tanaka

 

◆Autumn

©Masami Tanaka

防寒と予報チェックで準備万端

郷に入れば郷に従え! 日本仕様じゃ凍えますよ~。(C)Aurora Village

各ツアー会社が北極探検でも活躍したカナダグースのダウンジャケットをレンタルしているので利用すべし。天気予報と、オーロラ予報は要確認。

イエローナイフが見せる昼間の別世界も愉しむ

極北のイエローナイフは昼も驚きの連続だ。森も湖も壮大な景色ばかり。地球を体感できるような、極上の“大人のアウトドア”が待っている。

街のあちこちで、冬の衣装に着替えた白い羽のライチョウを見た。

◆ Aurora Village
(オーロラビレッジ)

オーロラツアーのほか、写真のかんじき体験95カナダドルや犬ぞり体験、アイスフィッシング体験などが楽しめる。日本人スタッフが多数なのは頼もしい。

Aurora Village
(オーロラビレッジ)

所在地 4709 Frankl-in Ave., Yellowknife, NT X1A 2P4
電話番号 867-669-0006
定休日 不定休

URL http://www.aurora-tour.com/

※アクティビティは13:30~16:30まで開催

◆ Snowking’s Winter Festival
(スノー・キング・ウィンター・フェスティバル)

地元で湖運会社を営むアンソニー・フォリオットさん(写真左)が始めた冬まつり。年々規模を拡大、夜はバンド演奏もあり賑やか。

Snowking’s Winter Festival
(スノー・キング・ウィンター・フェスティバル)

所在地 Yellowknife Bay, Great Slave Lake, Yellowknife, NT
開催期間 2018年3月3日~30日(12:00~17:00)
休催日 月曜

URL http://www.snowking.ca/

◆ The Fat Fox Café
(ザ・ファット・フォックス・カフェ)

地元に愛されるダウンタウンのカフェ。温かなバターチキンカレーセット(16カナダドル)、カフェラテ(5カナダドル)イングリッシュ・スコーンも人気。

The Fat Fox Café
(ザ・ファット・フォックス・カフェ)

所在地 5008 50 St., Yellowknife, NT
電話番号 867-446-4643
営業時間 7:00~19:00、土曜 9:00~19:00
定休日 日曜

URL http://www.thefatfox.ca/

◆ NWT Diamond Centre
(NWTダイヤモンド・センター)

かつては金鉱で栄えたが、1990年代にダイヤモンド鉱山が見つかった。ここは直営店なので卸価格。3カラットの指輪 90,000カナダドル。

NWT Diamond Centre
(NWTダイヤモンド・センター)

所在地 5105 49 St., Yellowknife, NT X1A 1P8
電話番号 867-920-7108
営業時間 10:00~17:00
定休日 日曜

URL http://www.nwtdiamondcentre.com/

◆ Chateau Nova Hotel
(シャトー・ノヴァ・ホテル)

2016年にオープンした空港に最も近いモダンなホテル。レストラン、バー、ジムなど館内の施設が充実、ゆっくり過ごせる。

Chateau Nova Hotel
(シャトー・ノヴァ・ホテル)

所在地 4571 48 St., Yellowknife, NT X1A 0E2
電話番号 866-722-6682
客室数 141室
料金 ツイン 216カナダドル~

URL http://www.novahotels.ca/chateau-nova-yellowknife/

◆ Thornton’s Wine & Tapas Room
(ソーントンズ・ワイン&タパス・ルーム)

ダウンタウンの裏通りの一角に隠れ家的なレストランを発見。ディナータイムは地元客であっという間に満席。エルクのリブ 34カナダドル。

Thornton’s Wine & Tapas Room
(ソーントンズ・ワイン&タパス・ルーム)

所在地 5125 52 Ave., Yellowknife, NT X1A 2N8
電話番号 867-669-9463
営業時間 17:00~21:00、日曜 10:00~14:00
定休日 月・火曜

URL https://www.facebook.com/thorntonswine/

この白い道、実は真っ青な湖!?

世界で10番目に大きな湖、グレート・スレイブ湖は冬に結氷。1月中旬から3月中旬にかけて、湖面が道路として使われる。普段は湖で隔てられる6km先の村までがつながるため、地域の人は冬のほうが活動的になる。

オーロラの世界の愉しみかたは多彩!

ご自身でオーロラ観賞ツアーも企画する田中さんは、専門会社やガイドの利用を強く勧める。

「レンタカーを借りてオーロラを追う強者もいらっしゃいますが、冬場に車のバッテリーが上がったりスリップして身動きできなくなったりするかたを何度も救出しました。冬以外だと熊が出ます。命にかかわるので、スペシャリストに任せて愉しんでください」

スタッフ用のスノーモービルの向こうのロッジでオーロラを待つ。

イエローナイフのオーロラ観賞ツアーはバラエティ豊か。快適なロッジで待つもよし、ティーピーという先住民族の住居の雰囲気を味わうもよし。犬ぞりや四輪駆動車によるツアーもある。

TOUR #01 冬期犬ぞりオーロラヴューイング

◆ Beck’s Kennels
(ベックスケンネル)

ご自身でオーロラ観賞ツアーも企画する田中さんは、専門会社やガイドの利用を強く勧める。

「レンタカーを借りてオーロラを追う強者もいらっしゃいますが、冬場に車のバッテリーが上がったりスリップして身動きできなくなったりするかたを何度も救出しました。冬以外だと熊が出ます。命にかかわるので、スペシャリストに任せて愉しんでください」

スタッフ用のスノーモービルの向こうのロッジでオーロラを待つ。

イエローナイフのオーロラ観賞ツアーはバラエティ豊か。快適なロッジで待つもよし、ティーピーという先住民族の住居の雰囲気を味わうもよし。犬ぞりや四輪駆動車によるツアーもある。

Beck’s Kennels
(ベックスケンネル)

所在地 124 Curry Dr., Yellowknife, NT X1A 2N2
電話番号 867-873-5603

URL http://www.beckskennels.com/

●冬期犬ぞりオーロラヴューイング

開催時間  20:00~25:00
料金 140カナダドル
※不定休

TOUR #02 ディナー付きオーロラ・ヴューイング・ツアー

◆ Aurora Village
(オーロラビレッジ)

湖周辺にティーピーがいくつも設営されている。テントとの違いは室内で火が使える点。

人里離れたオーロラ・レイクの暗闇が観賞場所。360度の視界が確保されているので、どこからオーロラが現れても大丈夫。

レストランも併設。温かい料理が嬉しい。

Aurora Village
(オーロラビレッジ)

所在地 4709 Franklin Ave., Yellowknife, NT X1A 2P4
電話番号 867-669-0006

URL http://www.aurora-tour.com/

●ディナー付きオーロラ・ヴューイング・ツアー

開催時間  18:30~25:30ごろ
料金 120カナダドル
※不定休

TOUR #03 オーロラ・ステーション・ツアー

◆ Yellowknife Tours
(イエローナイフ・ツアーズ)

オーロラが現れると、スタッフがその場で記念撮影をしてくれる。

今回利用したツアー会社のなかで、ロッジの設いなどサービスが最もラグジュアリーだった。スノーモービルでオーロラ観賞に出かけるツアーも用意している。

オーロラ・ステーションと呼ばれるロッジは屋上からの観賞も可能。

Yellowknife Tours
(イエローナイフ・ツアーズ)

所在地 Unit 16, 5022 49th St., Yellowknife, Northwest Territories X1A 3R8
電話番号 867-873-4600

URL http://www.yellowknifetours.com/

●オーロラ・ステーション・ツアー

開催時間  22:30~26:30ごろ
料金 125カナダドル
※不定休

美しく撮るためにはこんなカメラを用意したい

「きれいに撮るなら露光時間を30秒前後に設定できる一眼レフカメラを用意したい」とは田中さんの弁。

オーロラを撮る時は、建物や樹木を入れるのがスケール感を出すコツだとか。

冬場はカメラを保温するフリースも忘れずに。オーロラは月の光でも見えにくくなることがあるが、街の光があっても見えるくらい強く光るのがイエローナイフのオーロラ。万全の態勢で迎えたい。

協力=カナダ観光局、ノースウエスト準州観光局

コメント

  • kaco

    3日間 オーロラ三昧でした。
    カーテン状だったり、渦巻き状や横一本に赤が入っていたり、毎日形の違うオーロラに感動でした。
    木々やティピーをバックに素敵な写真も撮れました!

  • そうちゃん

    オーロラは冬のものと思ってましたが、夏はこめんに映ることによるダブルオーロラが見れると初めて知りました!知れば知るほどカナダに行きたくなる!

  • 大っ統領

    年中オーロラを観られるなんて知らなかった 写真の様に椅子を並べてマッタリと観てみたい

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