プリンス・エドワード・カウンティ(PEC)で満喫するワイン&スローライフ

プリンス・エドワード・カウンティ(PEC)で満喫するワイン&スローライフ

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オンタリオ州の古都キングストンの西に位置し、オンタリオ湖に突き出した形の島、プリンス・エドワード・カウンティ(PEC)。ここは18世紀のアメリカ独立戦争後、独立に反対する英国王党派「ロイヤリスト」が、アメリカから住み着いたという歴史があるが、素朴で落ち着いた田園風景や鮮やかな輝きを放つ湖など、昔ながらの素朴な景観が随所に残されている。

プリンス・エドワード・カウンティ(PEC)で満喫するワイン&スローライフ-イメージ1

穏やかな気候に恵まれ、昔から農場や果樹園の多い場所だが、近年はその土壌の良さもあり、安全性を追求したオーガニックの農場やチーズ工場などが続々と誕生している。そして、PECは、カナダでもっとも新しいワイン産地としても注目されている。カナダ全体の80%のワインが生産されているナイアガラ地方とは異なり、わずか10年ほどで急成長したPECだが、およそ32ものワイナリーが点在しており、今では美味しいワインと出会える場所として人々の人気が高まっている。

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地面のすぐ下に厚い石灰石の層があるここの土壌は、フランスの有名なワイン産地ブルゴーニュ地方の、しかも特級畑が集中するコート・ドール地区のものと似ていると言われている。カルシウム豊富で水はけのいい土、そして冷涼な気候は、ピノ・ノワール、リースリング、シャルドネ、カベルネ・フランなど、ヨーロッパ種のブドウ栽培に最適だ。

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この地域に点在するワイナリーのほとんどは、家族経営の小規模なもの。カナダ国内でも流通量は少なく、実際にワイナリーを訪れないと手に入らない逸品も数多く存在する。またどこかで購入できるかもしれない、と思っていたら後悔するかもしれない。のどかな田舎道をめぐりながら、掘り出し物の一本を見つけてみよう。そして、PECでは、心温かいオーナーとの出会いも魅力のひとつ。ワインを堪能した後も、その思い出とともにラベルは残しておこう。

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数年前から一流シェフが大都市でのビジネスをあきらめて、PECに移り住みレストランをオープンする人も少なくない。その理由は何といっても材料の豊富さと質の良さ。生産者から食材を直接仕入れ、より安全で新鮮なこだわりの料理が生み出される、そんなスローフード・ムーブメントがわき起こっている。広大なカナダでは各地で豊かな食に触れることができるが、その中でも特にPECは本物志向のグルメ通にとって、期待を裏切らない場所だ。

PECでは、こうしたレストランやワイナリーなど地元の味を満喫できる店を「テイスト・トレイル」というルートで結び、食をテーマにした楽しみ方を提案している。道路に掲げられた「テイスト・トレイル」の表示に従ってドライブすれば、次から次へと、PECの美味しいモノに出会えるのだ。トロントからわずか2時間のドライブで、美味しさにあふれたホッとひと息つける憩いの場があるのだ。

プリンス・エドワード・カウンティ(PEC)のおすすめワイナリー

●ワープース・エステーツ・ワイナリー(Waupoos Estates Winery
2001年、PEC最初のワイナリーとして創業。赤・白ともに様々な種類のワインを作っているが、人気は世界的なコンクールでも入賞しているバコ・ノワール。どっしりとした味わいの赤ワインが好みの方におすすめだ。ちなみにワープースとは先住民の言葉でウサギの意味。ワイナリーのロゴにもウサギが描かれている。

●グレンジ・オブ・プリンス・エドワード(Grange of Prince Edward)
世界的なファッション・モデルだったオーナーが、自ら畑作りをしてオープンしたワイナリー。1926年建造の大きな納屋を改装した建物に、貯蔵庫やワインブティック、そしてレストランがあり、アットホームな雰囲気の中で見学やランチが楽しめる。メインブランドの「Trumpour's Mill」のほか、年によっては特上ブドウだけで作るプレミアムシリーズ「Grange」を製造することも。

●ハフ・エステーツ(Huff Estates
1820年代にPECに定住したロイヤリストの末裔、ハフ家が経営するワイナリー。葡萄の選定から発酵、熟成、タル貯蔵など、ワイン作りの各工程を順に低いフロアに移して行なう建物の構造により、重力を利用して優しくワインを移動させる"グラビティ・フロウ"システムを採用。PECではめずらしいメルローがおすすめ。

●ノーマン・ハーディ(Norman Hardie
トロントの名門ホテルで7年間ソムリエとして活躍していたノーマン・ハーディさんがオーナー兼ワインメーカー。彼のワイン作りの哲学は「とにかくシンプルであること」。製造過程でも必要以上に手をかけず、ブドウそのものの味を引き出す工夫をしている。数種類のワインの中でもイチオシはピノ・ノワール。ワイン評論家の間でも大好評。

コメント

  • makoto

    日本という小さな国からすると、何から何までスケールが違うんだろうなあ。。小規模経営のワイナリーでも想像以上なんだろうな。。

  • 伊達な謙さん

    ワインは、フランスやイタリア等のヨーロッパのイメージがある。この映像では、「カナダのワイン」の強さを感じた。やはり、自然の恵みが作っているのだろう。

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