もっと知りたい ヘラジカ

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【ヘラジカ】 ウシ目(偶蹄目)シカ科

和名:ヘラジカ
漢字表記:箆鹿
英名:Moose (ヨーロッパではElk)
学名:Alces alces

体長:オス2.4~3.1m メス2.3~3.0m  体重:オス380~700kg メス200~490kg
寿命:野生で最長22年(普通は8~15年)
分布:北アメリカ・ユーラシアの、寒冷な森林地帯。水辺の森を好む。
食べ物:ヤナギ、マツ、カバノキ、ポプラ、モミなどの枝。夏には水草も食べる。

小枝を食う者

ヘラジカは、「ムース」とも呼ばれる。カナダ東部に住むアルゴンキン族の、「小枝を食う者」を意味する言葉に由来する。その名のとおり、他のシカがあまり食べない、木の枝が大好物。長い顔と足は、高いところの枝に口先を伸ばすのにも適している。

なお、ヘラジカは、ヨーロッパでは「エルク(elk)」と呼ばれる。しかし、カナダなど北アメリカで「エルク」といえば、別の種類のシカ、ワピチを指す。

ヘラジカ。ヨーロッパでは「エルク」と呼ぶ

ヘラジカ。ヨーロッパでは「エルク」と呼ぶ

ワピチ。北米では「エルク」と呼ぶ

ワピチ。北米では「エルク」と呼ぶ

北の森の巨人

シカの仲間の大きさ比べ

カナダで見られるシカの仲間の大きさ比べ。奥から、ヘラジカ(ムース)、ワピチ(エルク)、トナカイ(カリブー)、オジロジカ。ヘラジカの巨大さがわかる。

角のふしぎ

アントラー(antler)

ウシの角は英語でホーン(horn)。それに対し、ヘラジカなどシカの角はアントラー(antler)と呼ばれる。サッカーチームの「鹿島アントラーズ」でもおなじみの言葉だ。

ウシの角とシカの角には、いくつかの違いがある。

  • ウシの角は、よじれたり曲がったりしているものはあっても、枝分かれはしていないが、シカの角は枝分かれしている。
  • ウシの角はオスにもメスにも生えるが、シカの角はオスにしか生えない(ただし、トナカイだけは、メスにも角が生える)。
  • ウシの角は一度生えたら抜けることがないが、シカの角は毎年落ちる。
袋角
成長している角

シカの角は、毎年冬に落ちた後、春がくると、また新しく生え変わる。成長している角は、外側が、細かい毛の生えた皮で包まれているため、「袋角」と呼ばれる。袋角の中には、細い血管が網の目のように走ってる。この血管を通ってたくさんの養分が補給され、角は急速に大きくなる。1日に1cm以上も伸びることもある。

皮が剥けて、中から硬い角が現れる

角は成長するにつれ次第に硬くなり、血の流れも止まる。やがて皮が剥けて、中から硬い角が現れる。

手のひらのような形の角が、パラボラアンテナと同じ働きをして音を増幅し、耳に伝える

シカの仲間は、普通、繁殖期にオスが大きな声で鳴く。ところがヘラジカの場合は、メスが鳴いて、その声をオスが聞きつける。
この時、手のひらのような形の角が、パラボラアンテナと同じ働きをして音を増幅し、耳に伝えるということが、実験で確かめられた。

測定器で音の強さを測る
測定器で音の強さを測る2

大きな角のついたヘラジカの頭骨に向かって、離れたところから、一定の大きさの音を出し、耳の中に取り付けた測定器で音の強さを測る。次に、角がない場合を測る。
角のある場合は68デシベル、ない場合は65デシベル。これは、角のある場合には、ない場合に比べて、2倍の強さで耳に伝わっていることを意味する。

ヘラジカギャラリー

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コメント

  • V

    ヘラジカの角がパラボラアンテナとは・・・とても面白かったです。記事に引用してよろしいでしょうか?

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