もっと知りたい 白いクロクマ スピリットベア

もっと知りたい 白いクロクマ スピリットベア

お気に入りに追加

白いクロクマ(white black bear)は、アメリカグマ(学名Ursus americanus)の亜種で、シロアメリカグマ(学名Ursus americanus kermodei)と呼ばれる仲間。ブリティッシュコロンビア州の限られた地域に分布。「スピリットベア(Spirit Bear)」の名でも親しまれている。2006年に、同州を象徴する獣「州獣(Provincial Mammal)」に認定されている。
ちなみに、亜種「シロアメリカグマ」のうち、実際に毛色が白い個体よりも、黒い個体の方が多い。しかし、それら黒い個体も、同じ亜種なので、「シロアメリカグマ」に分類される。

なお、亜種とは、同じ種の中で、地域などによって、大きさや、形、色などに一定の違いがみられるもの。たとえば、同じ「キツネ(アカギツネ)」という種にも、北海道のキタキツネ、本州から九州地方にかけてみられるホンドギツネなどの亜種がある。
アメリカグマ(クロクマ)の場合、シロアメリカグマのほか、クロアメリカグマ、クリイロアメリカグマ、アオアメリカグマなどの亜種がある。

wb_limg_01

【体重】70-140kg 【全長】120-180cm 【肩高】75-90cm
【食性】雑食。木の実、果実、根菜、草、昆虫、子鹿、屍肉、サケなどを食べる。
【繁殖】繁殖期は夏。妊娠したメスは1月か2月に冬ごもりの穴で出産する。

「発見」のいきさつ

科学の世界で「白いクロクマ」に初めて注目したのは、ウィリアム・ホーナディだった。バイソンの保護活動でも知られる、アメリカの動物学者だ。ホーナディは、1900年にカナダに来てクマの毛皮を調べていたとき、1枚のとても変わった毛皮を見つけた。ブリティッシュコロンビア州で採取されたもので、全体が乳白色だったのだ。毛皮の持ち主、同州ビクトリアで毛皮商を営むボスコウィッツ氏の話では、ナス川地域の産で、同地域からは以前にも、4~5枚、同じような毛皮を受け取ったことがあるという。
その後、同州のビクトリア州立博物館に勤める、フランシス・カーモードの尽力により、同じような白いクマの毛皮が3枚収集された。
ホーナディは、1905年、この白いクマを新種であると発表。カーモードグマ(Kermode’s Bear 学名Ursus kermodei)と名づけた。毛皮の収集に協力したカーモードに敬意を表しての命名だ。
もっとも、「新種の発見」とは言っても、それは学問の世界の話で、地元の先住民の間では、白いクマの存在は以前から知られていた。
後年、カーモードグマは、アメリカグマ(クロクマ)と同じ種類の亜種だとされ、学名もUrsus americanus kermodei(「カーモードのアメリカグマ」)に変わった。

なぜ? 黒い親から白い子グマ

wb_limg_02

白いシカや白いヘビなど、全身が白い個体が生まれることがある。突然変異によりメラニン色素が欠乏したもので、「アルビノ」と呼ばれる。アルビノ個体は、瞳孔にも色素がないので、眼底部の血管の色が透けて、赤い目となる。また、シカや食肉目の動物などでは鼻先も白っぽくなる。
白いクロクマは、そうしたアルビノ個体とは異なり、毛を白くする遺伝子の働きによって生まれる。したがって、目も鼻先も黒い。

白いクロクマは、両親とも白い場合もあれば、親の片方が黒い場合もあり、また、両親ともに黒いクマから生まれることもある。その仕組みはどうなっているのだろうか?

毛の色は、両親から一つずつ貰う遺伝子の組み合わせで決まる。
子グマは、毛を黒くする遺伝子をそれぞれからもらえば、黒い毛色として生まれる。

wb_cg_01
wb_cg_01
wb_cg_01

両親のそれぞれから毛を白くする遺伝子をもらえば、白い毛色として生まれる。

wb_cg_01
wb_cg_01
wb_cg_01

では、白と黒の遺伝子を一つずつもらった場合はというと、黒の遺伝子が優先して表にでるため、毛は黒くなる。

wb_cg_01
wb_cg_01
wb_cg_01

wb_cg_10

つまり、毛の色は真っ黒なのに、毛を白くする遺伝子を持っているクマもいることになる。

だから、親の毛が黒くても、たまたま両方から白い遺伝子をもらえば、白い毛色の子グマが生まれることになる。

wb_cg_01
wb_cg_01
wb_cg_01

wb_limg_03

スピリットベアぎゃらりー

wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01
wb_gall_01

コメントを残す