ノースウエスト準州で出会う未知のオーロラ
Adam Hill Nature Photographer

ノースウエスト準州で出会う未知のオーロラ

お気に入りに追加
ノースウエスト準州で出会う未知のオーロラ-イメージ1

カナダでオーロラ観賞。
多くの日本人の憧れであり、今では最も旅人を魅了するアクティビティのひとつだ。ひと言でオーロラと言っても、オーロラには肉眼でやっと見えるものから全天に広がる巨大なものまで、さまざまなオーロラがある。輝く色彩やカタチ、動きも千差万別。二度と同じオーロラに出会えないからこそ、巨大なオーロラに出会った時の感動は一生忘れられない。
日本では、2004年秋に放送された人気ドラマ『ラストクリスマス』(フジテレビ)で、主人公がイエローナイフにオーロラを見に行くことを恋人と約束するなど、オーロラという自然現象は、特別にロマンチックな存在として位置づけられてさえいる。

ノースウエスト準州で出会う未知のオーロラ-イメージ2

オーロラベルトという言葉をご存知だろうか。オーロラとは、太陽から吹く「太陽風」の中にある電気を帯びた粒子(プラズマ)が地球の磁力に引き寄せられ、大気圏と衝突した際に起こる発光現象のこと。その場所は大体決まっていて、そこではオーロラが発光しやすくなる。それがオーロラベルト。イエローナイフ、ホワイトホース、フォート・マクマレーといった、カナダのオーロラ観賞地はそのオーロラベルトの真下に位置するため、頭上から全方面に広がるオーロラを体験することができる。

ノースウエスト準州で出会う未知のオーロラ-イメージ3

カナダ極北、ノースウエスト準州は、世界でも有数のオーロラ観賞地として知られるイエローナイフをはじめ、さまざまなシーンでオーロラと出会える場所。カナダ人写真家アダム・ヒル(Adam Hill)は、そんなノースウエスト準州で、私たちの想像を超えたダイナミックなオーロラ写真を撮り続けている。

アクラヴィックは、ノースウエスト準州の中でもかなり奥地にある集落。夏場は飛行機でしかアクセスできないが、冬はイヌビクからマッケンジーデルタを超えてドライブすることができる。マッケンジー川の凍った川面をひとりでドライブするだけでも、旅に出る価値があるが、途中、アイスロードの上に広がるオーロラと出会えた時は、思わず立ち止まって空を見上げずにはいられない。

ノースウエスト準州で出会う未知のオーロラ-イメージ4

ウルカクトック(Ulukhaktok)は、ノースウェスト準州の中でも最も北寄りの集落だ。寒冷地だが、住民の温かさに触れてから彼もここを訪れるのが楽しみになった。夜9時頃にはオーロラが現れ始めたので、彼は集落全体を覆うオーロラを捉えようと、キングス湾とクィーンズ湾の間へ出発した。この写真では、3つの丘とウルカクトックの集落全体を見ることができる。

ノースウエスト準州で出会う未知のオーロラ-イメージ5

ウルカクトックでオーロラを追いかけるのは、実に骨の折れる挑戦だ。オーロラを見るために、ヒルは友人と3つも丘を越えたという。そこでは、北極の凄まじい風や氷点下の気温と闘いながら、ホッキョクグマの脅威を常に警戒していなければならなかった。
それでも最後には彼の友人とヘッドランプのおかげで、こんな風にオーロラと天の川を1枚の写真に収めることができた。なかなかお目にかかることはできない。

ノースウエスト準州で出会う未知のオーロラ-イメージ6

ヘイリバーとフォートスミスをつなぐ高速道路を走っていた夜にも、彼は最高に素晴らしいオーロラと出会うことができた。それがこの写真。タイガに足を踏み入れ、ここだと思える見晴らしの良いスポットまで行き着くためには、腰まである深い雪をかき分けて歩かなければならなかったが、もう少しで心臓発作を起こすところだったようだ。 ヘイリバーは、オーロラと出会える場所として知られているわけではないが、このように突然の出現があるのがノースウエスト準州のすごいところ。

ノースウエスト準州で出会う未知のオーロラ-イメージ7

冬だけではない。夏から秋にかけてのオーロラシーズンでも想像を超える絶景と出会えることがある。彼は何年もの間、アレクサンドラ・フォールズを覆うオーロラを撮影できる日を待っていた。
そしてオーロラの撮影に十分な暗さになり、オーロラが南へ移動して滝の上にかかった瞬間、このような奇跡の1枚が撮影された。朝の3時半のこと。

ノースウエスト準州で出会う未知のオーロラ-イメージ8

最後は、ノースウェスト準州、マッケンジー川に沿ったフォート・シンプソンのフロート水上機とオーロラの写真。
凍った川面、ナハニ、オーロラ、カリブー、マッケンジー川、そしてフロート水上機といった、ノースウェスト準州を象徴的するような特徴がこの一枚に収められている。大規模なオーロラ嵐の予報が出ているまさにその時にフォート・シンプソンにいるということに、彼は興奮していた。ひとたび空が十分な暗さになるとオーロラが現れ始め、これぞという構図が得られるまでずっと、ここに写っている水上機のそばで過ごした。

これらの写真は、写真家アダム・ヒル(Adam Hill)の作品のごく一部にしか過ぎない。これからも彼の冒険は続き、奇跡の写真を撮り続けることだろう。
http://www.adamhillstudios.ca/

誰もが一生に一度は見てみたいと願うオーロラ。でも彼の写真を見ていると、一生に一度のみならず何度でも見てみたいと感じてしまう。カナダ北部の夜空は魔法の世界だ。同じオーロラはひとつもない。その瞬間に私たちが目にするオーロラはたったひとつの奇跡なのだから。

コメント

  • イトウヒロヤ

    結婚して24年 
    貧乏だったり、忙しかったり、子供の教育に忙しかったり、新婚旅行行ってません。
    お互い元気なうちに魅せてあげたい風景です

  • アイハラキミエ

    いつもいつも感謝している家族に旅行をプレゼントしたいです!
    オーロラは魅力的な風景です!

コメントを残す