01. Farm & Ranch

アルバータの物語01. Farm & Ranch

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今回、僕が成田発のエアカナダ直行便で降り立ったのは、アルバータ州最大の都市、カルガリーだ。

前にもこのカルガリー空港に来たことはあるけれど、それはカナダディアン・ロッキーの取材だったり、あるいはオーロラで知られるイエローナイフに行くための「経由地」として、だった。

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たぶん、日本でも多くの人たちが、カナディアン・ロッキーへの旅の途中にカルガリーを訪れたことがあると思う。あくまで「経由地」として。

しかし、今回の僕の目的地はまさにここ、カルガリーだ。石油産業の街であり、カウボーイの街であり、1988年に冬のオリンピックが開かれたことでも知られている。

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そして、旅のもう1つの目的地がアルバータ州の州都、エドモントンだ。

日本ではあまり馴染みがない街かもしれない。例えば2015年のサッカー女子ワールドカップで、「なでしこジャパン」がここエドモントンを舞台に、ベスト4を目指してオーストラリアと戦ったけれど、覚えておられるだろうか。

さて、カルガリー空港ではいつも、ご高齢のお父さん、お母さん方がボランティアとして、長旅を終えた僕たちをフレンドリーな笑顔で迎えてくれる。

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彼らの頭に乗っているのが、白地に赤いバンドが特徴の「ホワイトハット」。街を訪れた人たちに歓迎の意を伝えるための、カルガリーのおもてなしの象徴とも言えるカウボーイハットだ。

せっかくなので馬の像の前に移動してもらい、ホワイトハットを掲げて「YA―HOO!(ヤーフー)」と叫ぶ、恒例の歓迎のセレモニーをやっていただいた。

YA―HOO!―。

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あーあー、ハットが後ろの人の顔を隠しちゃった。もう1度お願いしてうまくいったのが、このページのトップ写真。年齢を重ねてもこういう笑顔でいたいものだとつくづく思う。

さて、カルガリーとエドモントンがあるアルバータ州は、サスカチュワン、マニトバ両州とともに「プレーリー3州」と呼ばれている。

カナダ中央部の大平原=プレーリーに位置していて、小麦やキャノーラ油の原料となるアブラナの一種が生産されている、世界有数の大穀倉地帯だ。

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キャノーラ油の「キャノーラ(Canola)」って、「カナダ(Canada)」からきているってご存知だろうか。こうした穀倉地帯の中心が、州都エドモントンだ。

同時にアルバータ州は、美味しいビーフステーキ、あのアルバータ牛を生み出す土地でもある。だからその中心にあるカルガリーは、カウボーイの街、別名「カウタウン」とも呼ばれている。

ただしだ、このプレーリーに初めから小麦畑が広がっていたわけではないし、牛がのんびりと草を食みながら暮らしていたわけでもない。

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カナダ建国から20年後の1887年、モントリオールを出発したカナダ太平洋鉄道(CPR)の機関車がバンクーバーに到着し、カナダは大西洋から太平洋まで続く大陸横断国家としての第一歩を踏み出した。

しかしそのころ、アルバータを含む広大なプレーリーには住む人などなく、この大地を開拓する人はどこにも存在しなかった。

つまり、建国から20年を経ても、国土の中央に位置するプレーリーは事実上、「空っぽ」のままだったのだ。

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そのことは、何もない大地に誰かがやって来て森を切り開き、土を耕し、種を撒いて畑をつくり、牛を連れてきて育て、増やしてきたことを意味している。

その長い長い積み重ねが、今のアルバータ州を作り上げた、ということだろう。

今回の旅で僕は、アルバータ州発展の「車の両輪」となってきた、「農場」を代表するエドモントンと、「牧場」を代表するカルガリー、つまり“Farm & Ranch”を巡り、この土地で世代を重ねてきた人たちの話を聞かせてもらおうと思っている。

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彼らはきっと、僕にさまざまなアルバータの姿を教えてくれるだろう。

アルバータにはカナディアン・ロッキーだけじゃない、まだ僕らが知らない新しい魅力が満ち溢れているに違いない。

そして、アルバータ州の歴史や成り立ち、そう、「アルバータの物語」に触れることで、誰がこのカナダを「拓いた」のかを知ることができるだろうと思っている。

コメント

  • Keiko

    2009年秋、留学中の娘に会うためカルガリー空港に降り立ちました。初めてのカナダ、初めての一人旅、不安だらけの私に空港のボランティアのスタッフの一人…カウボーイハット、赤いベストの年配の女性がホテルまでの送迎バスの手配をしてくださいました。不安がやわらいですっかりカルガリーを気にいってしまい。次の年にはカルガリーで4週間、熟年?短期留学を果たしました。以来毎年カルガリーを訪れていますが、、マイナス37度を体験したことが一番の思い出です。

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