
C.W.ニコル、北極圏 への航海。
Day 8&9 氷に閉ざされた海をゆく~バフィン島&デイビス海峡~

キミルトまで、とても暖かな北の国の夏に恵まれた我々は、その日一変して、氷の海に入っていった。巨大な海氷が圧倒的な自然の迫力と見事な造形美を見せる。
8日目の朝目覚めると、船窓から見える景色が一変していた。黒にも近い深い色の海は消えて、真っ白に輝く氷の海に「オーシャンエンデバー」は突入していた。ちょうどバフィン島の南東端から北西に深く伸びるフロビッシャー湾口に近い所を横切るように、船はデイビス海峡に向けて走っている。緯度は62度Nだ。
進むにつれて、海氷は周囲一面に広がるほどになっていた。ブリッジのキャプテンは速度を落として慎重に指示を伝える、平静そのものだ。
「この船は、砕氷船ではありませんが、氷の海を走れるアイスクラスBの基準を満たしています(A〜Dの中の2番目)。このくらいの氷は全く問題ありません」と穏やかにおっしゃった。

「オーシャンエンデバー」の今回のキャプテンは、ドイツ人のピーター・グルーシュケ氏。商船学校からドイツ海軍に進み、退役後は3年間自由に米国を旅行して回り、2001年に再び海に戻った。以来、ずっと探検クルーズ船のキャプテンを務めている。
「私には普通のクルーズ船のキャプテンは退屈で務まりません。大型の船では入ることのできない、遠隔の地に船を導き、その大自然を見ること、これは探検船でしかできないチャレンジです。私はそこに魅力を感じています」と彼は言う。

ぱいの所もある。100年、1000年単位の調査ならわかることもあるでしょうが、10年程度の印象には何の意味もありません。ただし、人間の活動による悪影響が増え続けていることだけは確かです。それを抑える努力はしなければいけない」と答えてくれた。
コメント
とても楽しく読ませていただきましたが、Day8&9の後半の文章が抜けてしまっているのが残念でした。