ナイアガラの豊かな土壌が育む オンタリオの名物ワイナリーを訪れる

ナイアガラの豊かな土壌が育む オンタリオの名物ワイナリーを訪れる

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ナイアガラの恵み、おいしいワインと美食を求めて

ナイアガラの滝

ナイアガラの滝は、島によってふたつに分かれていて、写真は右側にあるカナダ滝。こちらの方が大きく、幅が670mもあり、美しい。

エリー湖からオンタリオ湖に流れるナイアガラ川にある大瀑布は、あまりにも有名。でも、この地を吹き渡る風と大地が育むワインは、知る人ぞ知る銘醸だ。

ナイアガラ・オン・ザ・レイクの街並み

閑静なナイアガラ・オン・ザ・レイクの街並み。こぢんまりとした街は、散策するのにもってこいだ。

轟音とともに砕け散る滝を堪能した後は、やさしい味わいのワインのテイスティングツアーへ。ほろ酔いのカナダ、オンタリオの旅もまた楽しい。

エキセントリックなオーナーの芳醇なワインで乾杯

◆ Megalomaniac(メガロマニアック)

ブドウ畑の真ん中、小高い場所に立つメガロマニアック。オーナーの趣味で、時折コンサートなども開かれる。2階がショップになっているが、ここで売っているメイプルバターは絶品。NYのバーグドルフグッドマンでも扱う品だ。

カナダ、とくにオンタリオには、いい意味での変人がときどき出現する。ここメガロマニアックのオーナー、ジョン・ハワードもそんなひとり。ワイナリー名からして、エキセントリックを自認する熱狂的なワイン愛好家だ。

とはいえ実業家としての手腕も凄い。オンタリオ湖を望む広大なワイナリーを所有するだけでなく、ボルドー、サン=テミリオン地区のグランクリュのワインセラーを2つも共同所有しているヤリ手だ。

ブドウ畑の下には湧き水が流れていて、そのようすが分かるようにセラーの中に窓が設けられている。セラーではブドウによってバリック(小さな木樽)に入れる。

ボルドーからフレンチオークの木樽を持ち込んだり、醸造家を招聘したことも。とにかくやるならトコトン徹底が信条。そんな情熱もあって、ここのアイスワインは、国際的な賞も受賞している。アイスワインは、通常、2本の苗木から10本のワインが取れるのに比べて、わずか3本しか作れない。貴重かつ美味なるワインだ。そして寒いカナダの地に適している。そしてここのアイスワインもおいしい。

もちろん、アイスワインのほかにもカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどを生産。全体で年間3万ケースを出荷している。

左:豪放磊落なオーナー、ジョン。釣りの腕も自慢で、巨大サーモン釣果の記録保持者だ。
右:ここでは25種類のワインをつくっているが、15種類が単一ブドウ品種のワイン。右からリースリング 17.95カナダドル、ピノノワール 24.95カナダドル、メルロー 24.95カナダドル。テイスティングでは4種類が試せる。

ラベルは、オーナーの友人がデザイン。おしゃれ好きのオーナーから、ダンディなイラストが描かれたという。

Megalomaniac(メガロマニアック)

所在地 3930 Cherry Avenue, Vineland, Ontario
電話番号 905-562-5155
営業時間 11:00~18:00(要予約)
料金 テイスティング 5カナダドル、ツアー&テイスティング 10カナダドル

URL http://megalomaniacwine.com/

元ソムリエが手がけた柔らかで奥ゆかしいワイン

◆ Norman Hardie Winery and Vineyard(ノーマン・ハーディ ワイナリー&ヴィンヤード)

オンタリオ湖際の水辺の街エドワード・プリンス・カウンティは、トロントから、休日を過ごす人たちでも賑わいをみせる。

オーナーのノーマンは、ピノノワールに魅せられ、フォーシーズンズのソムリエからワインメーカーに転身。6年間、世界中のピノノワールの産地を巡り、ここプリンス・エドワード・カウンティに究極の夢を実現させた。この地は銘醸ブルゴーニュの気候に似ているだけでなく、ミネラルが豊富で、水はけの良い石灰質の土壌。ソフトで、フレッシュなピノノワールを育てるのに最適だそうな。

左:ノーマン・ハーディは昔ながらの手づくりメーカーだが、看板も施設も快適モダン。
右:ワイナリーの場所を示す標識はブドウマーク。

中2階がテイスティングコーナー。

ノーマンは自ら畑でブドウを世話し、収穫からボトル詰めまでいっさいを管理する。厳しい冬を越させるために、シーズン中3度はブドウに土をかけ、雪から守る重労働。昔ながらの手作業にこだわってつくるワインは大変だが、料理を引き立てる奥ゆかしい味と評判だ。

左:テイスティングツアーに何か食べるものを出したいと、3年前からピザを焼くことに。ワインとの相性も良く、何よりみんなでシェアして楽しく食べられるので決めたとか。本格的な石窯で焼くピザが、これまたおいしい。
右:気はやさしくて力持ち風なノーマン。手づくりにこだわりながらも、オーガニック規準をクリアすることには興味がないとか。

もちろん、テイスティングして気に入ったワインの購入も可。ノーマンのおすすめは、2007年と2009年のピノノワールと、2008年と2012年のシャルドネだ。

「ピノノワールは苔がつきやすく、繊細なので育てるのが難しい。それだけに挑戦しがいがある。シャルドネもおいしいけれどね」とはノーマンの弁。

Norman Hardie Winery and Vineyard(ノーマン・ハーディ ワイナリー&ヴィンヤード)

所在地 1152 Greer Road, Wellington, Ontario
電話番号 613-399-5297
営業時間 テイスティング 10:00~18:00(4~12月)、11:00~17:00(1~3月)
定休日 日曜(1~2月)
料金 ワイン3種のテイスティング 5カナダドル

URL http://www.normanhardie.com/

滝からワイン畑へ、ヘリでひとっ飛び!

◆ Niagara Helicopters(ナイアガラ・ヘリコプターズ)

オンタリオ名物のナイアガラ瀑布。間近で見るのも迫力だが、上空から眺めるのもまた一興だ。9分フライトの滝の上ツアーだけでなく、ナイアガラ・オン・ザ・レイクのワイナリーへのフライトをくわえることもできるのでお試しあれ。

Niagara Helicopters(ナイアガラ・ヘリコプターズ)

料金 滝の上ツアー 140カナダドル、ワイナリーフライト 780カナダドル

URL http://www.niagarahelicopters.com/

写真=橋本 篤 文・構成=大沢さつき
 地図=Cmap コーディネイト=ミッキー中村
 協力=カナダ観光局、オンタリオ州観光局

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