カナダ第一の都市トロントが見せるクラシックでいてトレンディな顔

カナダ第一の都市トロントが見せるクラシックでいてトレンディな顔

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古くて新しい、エネルギーあふれる街を散策

19世紀のレンガ工場跡は、ただいまもっともトレンディなエリア。“環境にやさしい”をコンセプトに市場やさまざまな催しが開かれる。

カナダ第一の都市は、もっともバラエティに富んだ民族構成。それぞれの歴史と文化を尊重しながら、ときに融合して新しいトレンドを生み出す、エネルギーあふれる街だ。摩天楼エリアの隣には、閑静でクラシックな地区があったり……実は、ハリウッド映画のロケ地としても、とっても有名な街。おいしいワインを飲みながら、古くて新しい街を散策しよう。

TORONTO(トロント)

アクセス トロントへの直行便は、エア・カナダと全日空の共同運航便が成田から。エア・カナダは羽田からも運航しており、いずれも毎日各1便運航。フライト時間は約12時間。トロント・ピアソン国際空港からダウンタウンまでは、タクシーで40分前後、列車US Expressで約25分。

時差 -14時間(サマータイム時は-13時間)
通貨 カナダドル(1カナダドル=約83円 ※2016年5月現在)
電話(国番号) +1
気候 オンタリオ湖に面したトロントは穏やかで、冬でも温暖、降雪の少ない地域。日本のように季節の変化をはっきり感じられる気候だ。夏の最高気温は30℃前後で、蒸し暑さがないので比較的過ごしやすい。春と秋は、夏冬に比べて期間が短く、晴天と雨天の繰り返しとなることが多い。

流行りのエリアで堪能する滋味たっぷりの食事

◆ Cafe Belong(カフェ・ビロング)

カフェ・ビロングはカジュアルで、ウマい! とってもカナダ的なレストラン。

子供の頃、食品アレルギーに苦しんだシェフ、ブラッド・ロング。オーガニックに関心を強め。哲学は、とにかく新鮮な食材を選び、使うこと。アイスホッケーチームの食事をつくっていたこともあるのだとか。

人気のエバーグリーン・ブリックワークスにある、これまた人気のレストラン、カフェ・ビロング。オンタリオ指折りシェフのブラッドに、この地のワインと食材の秘密を教えてもらった。

「オンタリオの地形、緯度の違いが、豊かな食材やおいしいワインを生み出していくのです。氷河に覆われていたこの地の土壌は、フルーツ栽培に最適。ブドウからつくるワインしかりです。そしてまた、オンタリオ湖から吹いてくる風が循環し、夏は涼しく冬は暖かな気候にしてくれるのも好条件」

オンタリオのワインは、あまり強くないので、料理とのマッチングがとてもいいともいう。ワインを5本、料理とのペアリングで選んでもらった。

左:オンタリオのラムはクセのないソフトな味。28カナダドル。
右:いろいろな農場から取り寄せ、ベスト・オブ・ベストの20種トマトのサラダ 14カナダドル。

まず「チャールズ・ベイカー」のリースリングに、グリーンでクリスピーな“セントローレンス・サラダ”。次に「ラヴィーン」のカベルネ・フランにはラム。ラムの味を引き出すソフトなワインとのお墨付き。そして「ノーマン・ハーディ」のシャルドネには、20種類のトマトのサラダ。ミネラルが強いのでバランスが取れるとのこと。4本目は「トウズ」のリースリングで、マッシュルームリゾットに合わせて。最後が「メガロマニアック」のリースリング・アイスワインで、シェリーのアーモンドケーキを食べる。

いずれも滋味深いけど、主張しすぎないテイストが、すんなり、たっぷり頂戴できるペアリング。ぜひお試しを。


●選ばれたワインは……

・Charles Baker 2014 Ivan Vineyard Riesling
・Ravine 2013 Reserve Picone Cabernet Franc
・Norman Hardie 2013 County Chardonnay
・Tawse 2013 Spark Limestone Ridge Riesling
・Megalomaniac 2014 Cold Hearted Riesling Icewine

Cafe Belong(カフェ・ビロング)

所在地 550 Bayview Avenue, Toronto, Ontario
電話番号 416-901-8234
営業時間 11:30~21:00(土・日 10:00~21:00)
定休日 無休

URL http://www.cafebelong.ca/

洗練エリアの極上ホテルはハリウッド・セレブもご用達

◆ The Hazelton Hotel(ザ・ヘーゼルトン・ホテル)

左:クラシックな趣をたたえるホテルの外観。正面のカーブを描いたところにあるのがヘーゼルトン・スイート。上層階はレジデンスになっていることもあり、周囲の街の雰囲気と調和を保つよう設計されている。
右:隠れ家的にこぢんまりとした入り口を入ると、旅のシンボルであるスーツケースのオブジェ。館内のアート作品を案内するアートコンシェルジュも待機している。

ヨークヴィルというトレンディで閑静なエリアにホテルはある。

この街には、本社を構えるフォーシーズンズなどリュクスなホテルが軒を連ねる。でも、ホットで、セクシーで、ドラマティックなホテルといったらココ。ハリウッドセレブたちにも絶大な人気を誇り、口コミでも人気ナンバーワンの個性派ホテルだ。

客室のエレガントさはいうに及ばずなのだが、デザインよりも素材に凝っている高級感が半端でない。そしてもちろん居心地満点。

一見、シンプルシックな仕様で拍子抜けなのだが、毛皮やレザーやメタルなどの高級素材を随所にあしらっていて、たいへんラグジュアリー。ゴージャスってこういうことと思い知る。

ダイニングにある個室もドラマティック仕様。

ダイニングも抜かりはなく、カナダトップ3のカリスマシェフは、リアリティ番組「トップ・シェフ」の審査員。クラシックなフレンチに、イタリアンのフレーバーを添えた、ローカル食材の料理は文句のつけようがない。

随所に飾られたアートも見逃さないよう、滞在を堪能したいホテルだ。

The Hazelton Hotel(ザ・ヘーゼルトン・ホテル)

所在地 118 Yorkville Avenue, Toronto, Ontario
電話番号 416-963-6300
客室数 77室
料金 ヘーゼルトン・スイート 2,500カナダドル~、エグゼクティブ・スイート 750カナダドル~、ラグジュアリー・キング 525カナダドル~

URL http://www.thehazeltonhotel.com/

世界的建築家の建てた美しき、ご当地美術館

◆ Art Gallery of Ontario(オンタリオ美術館)

左:エッジがきいていたり、うねりがあったりのガラスの外観も秀逸だが、圧巻はこの木造の大廊下。木を使ったしなやかさと、あふれんばかりの陽射しが心地よい。
右:美術館のエントランスもウネウネした木の道が用意されているが、この建物内の螺旋階段の存在感にもびっくり。この階段、最上階の5階から下りてみると、その美しいカーブに、うっとりすること確実。収蔵品とともに、フランク・ゲーリーの感性も楽しめる美術館だ。

日本でも知られている建築家、フランク・ゲーリーはトロント出身だ。高齢ながら一昨年にはパリのルイ・ヴィトン財団の設計を手がけ、まだまだ健在。このオンタリオ美術館も、彼によって内装、外観の拡張リニューアルが行われた。ガラスを多用しながらも有機的で、シンプルながらも美しく、エネルギーを感じさせる美術館だ。

この美術館には、紀元後から現在までの、8万点以上の作品が収蔵されてて、その半分がカナディアンアートで、世界有数のコレクションを誇る。その他幅広いジャンルの作品を所有するが、実はアフリカンアートも充実。心地よいカフェやおいしいレストランがあるので、ダウンタウン散策にはぜひ。

Art Gallery of Ontario(オンタリオ美術館)

所在地 317 Dundas Street West, Toronto, Ontario
電話番号 416-979-6648
開館時間10:30~21:00(火・木曜 ~17:00、土・日曜 ~17:30)
定休日 月曜
料金 19.50カナダドル

URL http://www.ago.net/

ワインはLCBOで買う!

オンタリオ州でのワインは、ワイナリー以外では、州直営の酒店である LCBO(Liquor Control Board of Ontario)で購入できるというシステム。州内に約600店舗あるので探すのに不便はないが、存在を知らないと戸惑うことも。エノテカのような店の代わりがLCBOと覚えておこう。

写真=橋本 篤 文・構成=大沢さつき

 地図=Cmap コーディネイト=ミッキー中村

 協力=カナダ観光局、オンタリオ州観光局

コメント

  • 佐藤寛治 Kanji Sato

    思い出の詰まったカナダ。1973年の1月31日マイナス19度のモントリオール空港に到着したその時から私のカナダの生活が始まった。
    もう一度当時訪ねたい場所、それは思い出がいっぱい詰まった場所。ニューファンドランド、プリンスエドワー、ケベック、モントリオールと郊外の乗馬、トロント、ナイアガラ、ナイアガラオンザレイク、ローレンシャン、オタワ、カルガリー、リジャイナ、サンダーベイ、バンフ、レイクルイーズ、ジャスパー、カナディアンロッキー、バンクーバー、レイクエリー?プロのアイスホッケーの試合、トロントの博物館、ピア4のレストラン、、、山ほどある思い出。素晴らしい国カナダ。

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