超お手軽!! トーテムポール大紀行

01. 目立つ!トーテムポール

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カナダのお隣、アメリカの先住民といえば、誰だって、あるイメージが思い浮かぶだろう。派手な羽根冠を被り、バッファローを追ったり、騎兵隊と戦ったりした、勇敢な戦士・・・。西部劇映画が世界に広めた「インディアン」像だ。

それに比べて、カナダの先住民はどうだろう。中々具体的なイメージがわきにくいのではないだろうか。

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そんな地味目なカナダ先住民だが、彼らの文化の中で、とてもユニークで、すこぶる派手、しかも誰でも知っているものがある。西海岸のトーテムポールだ。

トーテムポールは、存在自体はよく知られている。では、一体トーテムポールとは何なのか? 何が彫られていて、何のために立てられたのか? といったことになると、あまり知られていない。トーテムポールが、ブリティッシュ・コロンビア州(以下、BC州)とその周辺だけに見られる文化で、他の地域にはないことや、トーテムポールを立てた人たちが、同じ北米先住民でも、西部劇が広めた「インディアン」像とはまるっきり違う暮らしを送っていたことも、知らない人の方が多いのではないだろうか。

いや、別に、そんなことを知っても知らなくても、それ自体はどうということはない。しかし、この地域にだけ花開いた、トーテムポールの文化を見つめると、カナダ太平洋沿岸の、世界にも稀な豊かさ、ユニークさが、はっきりと見えてくるのである。

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スタンレーパークからバンクーバー市街を望む

ありがたいことに、トーテムポールの文化に触れるには、遠くまで出かけなくても大丈夫。トーテムポールをめぐる旅、訪ねるのは、カナダの西の玄関、バンクーバー市にある三つの公共施設、スタンレーパーク、人類学博物館、そして国際空港だ。

スタンレーパークは、バンクーバーの繁華街から歩いて行けるほど近いところにある。市民にも観光客にも人気があり、利用者は年間800万人に達する。

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観光客でにぎわうブロックトンポイント

公園の中の「ブロックトンポイント」と呼ばれる区域に、トーテムポールがならぶ一角があり、一年に350万人もの人たちが訪れるという。

バンクーバー空港に置かれたポールを別にすれば、おそらく、世界で最も親しまれているトーテムポール群だろう。

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*赤枠はスタンレーパークにトーテムポールが展示されている部族

ここは、トーテムポールを知るのにもってこいのスポットだ。カナダ西海岸を代表する諸部族のポールが並び、種類も様々。しかも、それぞれのポールにまつわる話題をひもとくと、トーテムポールの歴史や、先住民族の物の考え方まで、知ることができるのである。

ブロックトンポイントのトーテムポールは、全部で9本。8本が横一列に並び、そこから少し離れてもう1本が立っている。
まずは、8本の中の、一番右のポールから見ていこう。「チーフ・スケダンズ遺体安置ポール」と呼ばれる、ハイダ族のトーテムポールだ。

文:横須賀孝弘

コメント

  • yukokobayashi

    40年以上前祖母と従姉妹と3人でバンクーバーを訪れたたとき
    初めてトーテムポールと出会った。子供の私には大きくて少し恐れを感じたのを覚えている。
    その時のトーテムポールがまだあった、祖母は亡くなり私もその時の祖母の歳に近づいてしまったけれど、変わらずそしてこの先も建ち続け人々をみている、この40年で色々な事があり私にはとても長かったけれどトーテムポールにとっては、人の人生なんて短いものなんだ。

  • 岡崎恵子

    還暦を迎える私がいまさら感動した!小学校の庭に奇妙に聳え立っていたものがトーテムポールだったとは!50年以上も前に日本の最南端の果てに根をおろしていたみたい!!

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