幻想的な湖の一軒宿で過ごす静寂のとき「エメラルドレイク・ロッジ」

幻想的な湖の一軒宿で過ごす静寂のとき「エメラルドレイク・ロッジ」

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<歴史ある湖畔の一軒宿>
カナディアン・ロッキーは、2つの州にまたがって、5つの国立公園と2つの州立公園がある景勝地だが、そのひとつがヨーホー国立公園である。「ヨーホー」とは先住民の言葉で「驚異、畏敬」の意味。バンフやジャスパーなどに比べて面積は小さいが、急峻な山々が多く、迫力のある大自然が楽しめる。

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エメラルド湖から氷河を頂く山を見る ©Yumi Yamaguchi

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晴れた日中の水の色 ©Yumi Yamaguchi

名前の通り、美しい色の水をたたえたエメラルド湖は、ヨーホー国立公園を象徴する絶景。その湖畔にたたずむ一軒宿がエメラルドレイク・ロッジである。1902年、カナディアンパシフィック鉄道により開業。1986年に改装して以後、カナディアン・ロッキー・マウンテン・リゾートが運営している。

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冬のエメラルドレイク・ロッジ ©CRMR

湖に入る手前に駐車場があり、車は入れない。宿泊客も駐車場からシャトルバスに乗る。それゆえ周囲は静かで、神秘的な雰囲気。日帰り客のいなくなる夕方から朝にかけては、ロッジの宿泊者だけが、湖をひとり占めできる。自然に囲まれた氷河湖としては、比較的標高が低いため、冬も営業する。スノーシーズンの静寂さはなおさらだという。

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曇天の朝の水の色 ©Yumi Yamaguchi

<時間や天候で変化する色>
氷河湖を見る角度は、鋭角になるほうが色が出やすく、一般に近くよりも高台から見下ろすほうがきれいだという。だが、エメラルド湖は、見る位置が近くてもきれいな色が出やすい湖なのだとか。
ここに滞在する贅沢は、時間や気象条件によって刻々と変化する湖の色を楽しめること。2泊3日の滞在で、さまざまな色に遭遇したが、曇天の日の深い青は、ことのほか印象に残っている。

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ゲームミートの干し肉の盛り合わせ ©Yumi Yamaguchi

<ロッキーらしいメニューを堪能>
食事が美味しいのも魅力のひとつ。「マウント・バージェス・ダイニングルーム」のメニューは、シンプルながら、素材を生かした味付けで、何を注文してもはずれがなかった。前菜のスペシャリテは、バッファローやエルクなど、ワイルドミートの干し肉にホームメイドのジャムやピクルスを添えた盛り合わせ。カナディアンロッキーらしい、ワイルドなテイストの一品だった。

<無風の湖でカヌーを漕ぐ>
エメラルドレイク・ロッジEmerald Lake Lodgeに泊まったなら、まず体験したいアクティビティーがカナディアンカヌーである。
抜けるような晴天。そして無風。絶好のカヌー日和に恵まれた。安定感のあるカナディアンカヌーは、誰でも簡単に漕ぐことができる。

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鏡のような湖でカヌーに乗る ©Yumi Yamaguch

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カナダのシンボルとされる鳥、ルーン ©Yumi Yamaguchi

まず出会ったのは、ルーンという鳥だった。日本語名は「あび」。と言われても、馴染みはないが、カナダでは、1ドル硬貨にも描かれている国のシンボルとして親しまれている鳥である。その名前をとって、カナダでは1ドル硬貨を「ルーニー」と呼ぶ。黒い頭に赤い瞳が印象的な美しい鳥だ。
水面に近い目線から見ると、湖は、また違う表情を見せる。刻々と変化する湖の色。無風の湖面は、まるで鏡のように湖畔の風景を映し出す。

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アツモリソウは人気の野生ラン ©Yumi Yamaguchi

<可憐な野生の花を探して>
エメラルド湖畔には、約5㎞の一周できるトレイルがある。日帰り客のいない早朝など、湖畔の眺望をひとり占めできるのはもちろんのこと、さまざまな野生の花を観察することができる。
野生ランの中でひときわ美しいホテイランが咲いている。紫色の凜とした花は、なんとも可憐で愛らしい。
黄色のぽってりとした花は、アツモリソウ。 日本の山で見られるものと違って、華やかな黄色が特徴的だ。
平坦で歩きやすい道だが、次々とあらわれる花に目を奪われていると、ついつい時間を忘れてしまう。

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夕陽をあびて輝くマウント・バージェス ©Yumi Yamaguchi

<化石のある山がそびえる>
湖畔からは、ほかにもいくつものトレイルがある。そのひとつ、バージェス・トレイル・パスは、湖から見える険しい山々の中でひときわ印象的な尖った山、マウント・バージェスの峠をめざすルートだ。
エメラルドレイク・ロッジのダイニングルームの名称にもなっているこの山は、バージェス・シェールと呼ばれるカンブリア紀の化石があることで知られる。これらの化石は、湖に近いフィールドという町のビジターセンターでも見ることができる。
湖の色と同じく、マウント・バージェスも時間帯によってさまざまな表情を見せる。夕刻、黄金色の夕陽に光り輝いて見えた雄姿は忘れられない。

ロッジには、湖の望める絶景のジャグジーもある。エメラルド湖の魅力を堪能した一日の締めくくり、贅沢な時間が過ごせる。夜が更けた後の星空もまた美しかった。

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湖を望む絶景のジャグジー ©Yumi Yamaguchi

<旅のデータ>
日本からのアクセス:成田からエア・カナダ、日本航空などでバンクーバーまで約9時間、国内線に乗り換えてカルガリーまで約1時間20分。カルガリーからエメラルド湖までは車で約3~4時間。

取材協力:
カナダ観光局 www.canada.jp
ブリティッシュ・コロンビア州観光局 http://www.hellobc.jp/
カナディアン・ロッキー・マウンテン・リゾート www.crmr.com

コメント

  • 世良暸昌

    素晴らしい風景に「ブラボー」
    未だ、カナダには行った事が無くて、宝くじが当たったら行きたいと思います。

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