MY CANADA STORY

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語

お気に入りに追加

今年で30歳。
「30歳」へのカウントダウンほど、女子を苦しめるものはない。
なぜこうも、結婚へのプレッシャーが強くなってくるんだろう。仕事もまだまだこれから楽しい時期だというのに、「仕事だけをやっている女性」は、どうも世間的に受け入れられないらしい。

私は、29歳になる直前に祖父2人が続けて他界したことをきっかけに、仕事漬けの生き方を見直すことになった。「失ってからその大切さに気付く」ということを身をもって体験したのだ。仕事に一生懸命で、自分のことに精一杯で、お正月にすら彼らに会うことができなかった私は、大手の広告代理店を辞め、地方に本社を持つ都内に支社があるゲーム会社のマーケティング担当に転職することにした。

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ3

仕事仕事…の生活から抜け出した私が次に挑もうと思ったのはそう、婚活。27歳頃から「結婚はいつなの?」と会う度に聞く両親や親戚の質問のうまいかわし方がわからないまま、いわゆる「世間の目」が気になって焦っていた。とはいえ、仕事中心で過ごしてきた数年間の影響は思いの外大きいようで、婚活を始めて半年、いや、もうすぐ1年になるという7月には、いくつかの実にならない恋を経て、すっかり疲れてしまっていた。

そんな疲れていた私に1通のメールが届いた。学生時代から貯めていたマイレージがちょうど期限切れになってしまいそうだというのだ。

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ4

20代後半になり、現実と世間体という狭間で、人生という旅をどう歩むべきか考えあぐねていた私には、旅することは、ちょうど良い機会かもしれない。どこ行こう―。20代のお気に入りだったNYは、ちょっと違う気がした。刺激が強すぎるのだ。もっと、自然があってゆっくりできるところに行きたいな。とはいえ、1人だとハワイに行くわけにも行かないし…と色々考えていた私が最後に思いついたのが、「世界一住みやすい街」と言われるバンクーバーだった。「このまま2年以上彼氏ができなかったら、全てを捨てて、海外に行くのも良いな…」なんて親が聞いたら泣くんじゃないかと思うようなことを考えていた私には、「世界一住みやすい街」が最適な場所のように思えたのだ。「うん、カナダに行こう!」

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ5

マイナスイオンでいっぱいの街、バンクーバー
「カナダに行く」と決めてからちょうどひと月。
私は、バンクーバー国際空港に降り立った。カナダは、空港の中まで自然がいっぱい!だった。空港の中まで木や人工の滝があったりして、自然が感じられるのだ。先住民のトーテムポールもお出迎えしてくれる。「さて。」SkyTrainでバンクーバー市内まで目指す。SkyTrainから見た風景、そして、Waterfront Stationを降りて少し歩いてすぐに気付くのは、街中に樹々がたくさんあること。「木がいっぱいだな~」と思っていた矢先に、ふと周りを見渡すと、「Tree Cafe」が目に入って思わず笑ってしまった。バンクーバーは街中に木がたくさんあることで、有名らしい。

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ6

「本場」のデニーズ
「お腹空いたー!」成田空港から8時間半。すっかりお腹が空いていた私がふと入ったのは、デニーズ。ウワサによると、デニーズの日本での「ローカライズ化」は素晴らしく、「本場のデニーズは全く違う」、と聞いていたのだ。お店に入ってみると…確かに、日本のファミレスのそれとは全く異なり、ハンバーガー、ポテト、ベーコンなどなどの「ザ・アメリカン」(カナダだけど)なメニューがズラリ。

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ7

そこで、私が見つけたお気に入りは、「ミルクシェイク」!普通にミルクシェイクが入ったコップとちょっとだけミルクシェイクが入ったステンレス製のコップ。私が不思議そうに2つを見比べていると、店員さんが、「これはね、ミルクシェイクを作ったときに余った分を入れてくれるんだよ」と教えてくれた。「毎回、分量通りに作れば、余らないように作れるんじゃないか…」という日本人的発想で、思わず"ツッコんで"しまうのは、関西人ゆえのサガだろうか。(それとも私の?) ツッコミつつも、欧米人顔負けの甘さ好きの私は、もちろん、おまけのミルクシェイクまでおいしく頂いた。

Timとの出会い
「カナダらしいもの、カナダらしいもの…」と探していると、カナダがほぼ初めて(大学生のときに、NYに留学中、一度だけナイアガラの滝を見に来たことはある)の私は、”カナダらしいもの”が何かよくわかっていなかったのだが、来る前にカナダに留学していた同僚が教えてくれていたTim Hortonsのことを思い出した。「カナダ人が大好きなドーナツチェーン店Tim Hortonsは、どこにでもあるんだよ」と言う彼女の言葉を思い出しながら、(デニーズでお腹いっぱいだったはずなのに)食後のおやつに、さっそく見つけたTim Hortonsのお店で買ったティムビッツを頬張った。「とはいえ、ねぇ。カナダ広いし。」とTim Hortonsの実力を甘くみる私。後日、Stanley ParkからMetro Townまでバスで向かった時に、大げさではなく、本当に街中にTim Hortonsがあることを目の当たりにして驚くことになる。*そして、そのまた後日、カナダシアターで正しくは「国中がTim Hortonsだらけ」だったことを知る。。。

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ10

海、ビル、木、花、山… バンクーバーには全部、ある。
翌日、私が選んだ交通手段はもちろん、「歩く」こと。”街を感じる”には「歩く」のが1番良い。ひたすら歩き続けて街の雰囲気を味わうことが、旅の醍醐味だと思う。今回、私が歩いたルートはこちら。

Waterfront Station → Vancouver Art Gallery → Robson Squareのタイ屋台で昼ごはん → Vancouver Public Library → B.C. Place → Gas Town → China Town → Dr. Yat-Sen Classical Chinese Garden → Science World → Southeast False Creek → Grandville Island

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ11

中でもお気に入りは、Gas TownのWater StreetとChinese GardenからGrandville Islandまでの海岸沿いの景色だ。Water Streetは、石畳の道路に街灯のお花が創る雰囲気が何ともかわいらしくて大好きだ。オシャレな服屋さんや家具屋さんもあって、ここに住んでいたら、毎週末来たくなるような雰囲気だ。

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ12

海岸沿いは、海に太陽の光が反射してキラキラと輝いていて美しい。海と空と太陽とビルと木、花が共存する風景。これだけのものが一緒の風景にこんなにも美しく収まっているのを私は他の場所で見たことがない。(NYのセントラルパークは近い気がするが、どう頑張っても海はないのだ。) くねくねと海岸沿いを伸びる道路を散歩している人たちやジョギングしている人たち。バンクーバーらしく、サイクリング(彼らは唯一、バンクーバーで「怖い」と思った人たちだけど。もちろん危ないからだが、誤ってサイクリングロードに入ってしまったときは、怒鳴り声に驚いて心臓が飛び出るかと思った)を楽しんでいる人たちもいた。彼らは、「全部ある」街に住んでいる。

*中でも羨ましかったのは、パドリングボートをしていた人々。街中で、パドリングができるなんて、想像もしたことがなかった。次回、バンクーバーを訪れるときには、必ず試したい。

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ13

カナダ版笑点
「楽しみにしていて」とカナダに住む友人が嬉しそうに連れて行ってくれたのはGrandville Island。夜に来ると、昼間と雰囲気がまた違い、オススメである。海岸沿いのレストランで皆んなおいしそうにご飯を楽しんでいる。「何か食べにでも行くのかしら」と思っていた私は、発想が甘かった。

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ14

着いたところは…TheatreSports。「今からミュージカルでも始まるんだろうか」というオシャレな雰囲気で、始まったのは「OK, Tinder」というコメディーショー。TheatreSportsは、1人の司会者と”お題”に沿って次々に”ボケ”てくれる4人で繰り広げられるコメディーショーだ。”お題とボケ方”も色々あって(2人1組で1単語ずつ話して2対2で会話したり、観客のエピソードをコントに繋げたり、いつの間にかミュージカルっぽくなっていたり)これは、演じている人の年齢層は新喜劇の方が近い(もしくはもう少し若い)けれど、カナダ版笑点だと思う。英語に自信がある方は、ぜひ行ってみてほしい。

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ15
Van Dusen Botanical Gardens

世界一住みやすい街
私が他に訪れたのは、Van Dusen Botanical Gardens, Queen Elizabeth Park, Stanley Park, English Bay Beach, Kitsilano Beach。どこも美しく、自然と触れ合うことで楽しむ場所ばかりだ。(しかもほとんどのところが無料で楽しめる!) 20代のときに「NYが世界で1番大好き!NYに住みたい!」と言って、可能な限りの都会(東京)を住処に決めた私が、こんなにも自然に溢れた土地に魅了されるとは、全く想像もしていなかった。

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ16
Stanley Park

このバンクーバーの良さを「これでもか!」と味わうことができるのも、30歳になったからかもしれないー。「30歳からの楽しみって何なの?仕事もある程度やったし、結婚できなきゃ楽しいこと何もないわけ?」…そんな極端な発想しかなかった私を、バンクーバーは何も言わずに、ただ、受け入れてくれたように感じた。東京の物欲をむやみに掻き立てる情報量の多さと年齢とともに変わりゆく周りのスピードに、いつの間にか疲れてしまっていたのかもしれない。バンクーバーの日差しをたくさん浴びて浄化された心は、カラッと元気に前を向いて歩こうとしていた。そして、ふと、「だから世界一、住みやすい街なんだ」と思った。「心が平和でいられる街」。だからバンクーバーが「世界一住みやすい街」と言われるのかもしれない。

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ17

バスの中でロックミュージックが流れていたり、海岸でチェロやギターを弾いている若者やおじさんがいたり、白髪のおじいさんおばあさんが金曜のバンドハウスにいたり…カナダに住む人々は、人生の歩み方を知っている。

カナダから帰国して約1ヶ月。
私は、未だにカナダの魅力にどっぷりだ。
来年の春にもう一度訪れてみようかな、なんて思っている。
今日は、カナダの豚さんを夕食に食べてきた。
*代官山にある『HyLife pork TABLE』は、日本にいながらカナダをオシャレに味わいたい人にはオススメだ。今度は、大人数で、外にあるテラス席で楽しむのも良さそうー!

Explore Canada – アラサー女子とカナダの物語-イメージ18

まだまだ、もっと、あなたのことが知りたいー。
カナダには、まだ知らない魅力が溢れている気がした。
そして、それは私の人生も一緒なのかもしれない。
「30歳」になった途端、すっかり肩の荷が下りた私は、そんな風に思えるようになっていた。

物語は、まだ始まったばかり。

文・写真:AU

関連リンク

コメント

  • ふくちゃん

    素敵な経験をされましたね!
    まだまだ若いので、いろんな楽しみがあるはずですよ。
    私もカナダが大好きです。
    特に、プリンスエドワード島が好きです。
    優しい人々、美味しい食事、素晴らしい自然。
    言うことないですよ。

コメントを残す