01. シーフードの誘惑

忘れられないカナダ・PEI編01. シーフードの誘惑

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僕はこれまでカナダの魅力を紹介する原稿を書き続けてきたけれど、ふと考えるとまだまだ語り尽くしていないことがいっぱいあるなあ、という気になってくる。

そこで少し立ち止まって、これまでカナダで出会った思い出深い人やおいしい料理、つまり僕にとっての「忘れられないカナダ」について少し綴ってみたいと思う。

そう考えて真っ先に僕の頭に浮かんできたのが、「アン・オブ・グリーンゲイブルズ=赤毛のアン」の舞台として知られるプリンスエドワード島(PEI)だ。

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僕はPEIで味わった絶品シーフードの数々を死ぬまでにもう1度、食べてみたいと思っている。まあ、すぐに僕の身に何かが起きることはないとは思うけれど。

で、例えばこの逆さまにした長靴が目印のレストラン「ウォーター・プリンス・コーナー・ショップ」。PEIの中心都市・シャーロットタウンにあるこの店のシーフード・チャウダーが僕はどうしても忘れられないのだ。

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日本で「チャウダー」というとクラム・チャウダーのイメージが強いけれど、シーフードの宝庫であるPEIではアサリだけではない、いろいろなシーフードがゴロゴロと入っているシーフード・チャウダーが基本だ。

そしてこのチャウダーの中には、PEI名産のポテトがたっぷりと溶け込んでいる。

だからこのチャウダーをひとことで表現すれば、「濃厚」ということになる。油断して食べ過ぎると、これだけで満腹になってしまうという危険極まりないメニューだ。

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ムール貝の白ワイン蒸しはこんなふうに大きなボールに入って出てくる。

日本でのムール貝は高級食材扱いされていることもあるけれど、PEIではそれこそ好きなだけ食べるがいいさ、という感じ。だから食べても食べてもムール貝がなくならないのだ。

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カナダのシーフードで欠かせないのが何といっても牡蠣=オイスターだ。

ひと口にカナダのオイスターといっても実にいろいろあって、太平洋側、大西洋側でも違う種類のオイスターがとれるし、大きさも味わいもかなり違いがある。

そんなカナダにあってもここPEIのオイスターはかなり上位にランクインするはずだ。そして美味しいオイスターを食べた時に僕がいつも思うのは、海の香りがふうっと鼻を抜けていくなあ、ということ。それでいてオイスターの美味しさは口の中にちゃんととどまっている。この鼻を抜けていく海の香りが大事なポイントだ。

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さて、フィッシュ・アンド・チップスと言うと、なんだかパッとしない料理の代名詞みたいに思ってはいないだろうか。

イギリスには美味しいものがない、という話の中で、フィッシュ・アンド・チップスはくるんだ新聞紙に油がしみ込んだべちゃべちゃした食べ物、みたいな印象が強すぎる気がする。

まあ、ビネガーをかけるから余計にべちゃべちゃする感じはあるけれど。

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かつてカナダの地を植民地としていたイギリスの「最新フィッシュ・アンド・チップス事情」は僕には分からないけれど、少なくともカナダでは“べちゃべちゃ”は誤解と言っていい。

ビネガーや塩ではなく、PEIではレモンやタルタルソースで食べることが多い。そしてなにしろ、白身魚はサクサク、フワフワだし、PEIの人たちが世界一だと確信している新鮮ポテトも添えられている。

だから美味しくないわけがない。たぶんPEIでフィッシュ・アンド・チップスを食べたらその印象は一瞬のうちにがらりと変わると思う。

そしてこんなふうにあれもこれもと食べていると、あっという間にお腹がいっぱいになってしまう。

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だから、トロトロの溶かしバターを抱え込んだPEI名産のロブスターはこの日、「持ち帰り」ということになった。でも大丈夫。少々冷めたってPEIのロブスターはとにかくおいしいから心配は無用だ。

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「ウォーター通り」と「プリンス通り」が交差するコーナーにあるから「ウォーター・プリンス・コーナー・ショップ」というベタな名前のこのシーフードレストラン。

ここではお土産に、本物のPEI産ロブスターのパテの缶詰を購入することができる。

時々、カナダ国外からの“輸入もの”のロブスターの缶詰があったりして注意を要するけれど、この店で買えば安心だ。

まだまだ書きたいことはたくさんあるけれど、初回は「ウォーター・プリンス・コーナー・ショップ」の紹介だけで終わってしまった。

とてもじゃないが、書ききれない。僕にとってのPEIは、忘れられないことがあまりに多すぎるんだ。

コメント

  • Miyahara Kirio

    数年前のカナダではロッキー歩きでしたので、高価なロブスターには逃げられました。昔シンシナチで御馳走になった子供の拳ほどもあるロブスターのハサミはどこの物よりも最高で忘れられない代物でした。
    記事に紹介されている『絶品シーフードの数々』を死ぬまでに是非味わってみたいと念願しております。

  • 寺尾裕子

    プリンスエドワード島は美しい憧れの島というイメージでしたがこれを読んで美しさにおいしさがくわわりました。何故なら私の大好きなシーフード、しかもこのストーリーに出てくる食べ物は全て大好物ばかり!花より団子ならぬ花も団子も堪能したい島ですね。

    • 平間俊行

      寺尾裕子さま。筆者の平間です。コメントありがとうございます。PEIのシーフードは、その味に加え、何と言ってもボリュームが魅力です。とにかくお腹いっぱい食べて幸せになる、というのがPEI流だと思っています。

  • 平間俊行

    Miyahara Kirioさま

    筆者の平間です。コメント、ありがとうございます。ある時、日本でロブスターを食べる機会がありましたが、小さいこと小さいこと。PEIのロブスターのボリュームとおいしさは一見の価値あり、というか、「一食」の価値ありですよ。

  • 川本久子

    10年前の新婚旅行は、カナダの大自然と大都会を1週間ほどで味わうツアーでした。
    赤毛のアンシリーズが好きな私にとっては、プリンスエドワード島は憧れの地…でも、はじめてのカナダを堪能するには、新婚旅行期間では足りないほど。
    いつかは赤毛のアンの世界を味わいたいな~なんて思っていました。
    そこに、プリンスエドワード島はシーフードが最高!なんて魅力的なお話、私がくいつかない訳がない!
    美味しいもの満載のお話に、魅了されました。
    堪能してみたいな~

    • 平間俊行

      川本久子さま。コメントありがとうございます。筆者の平間です。PEIは赤毛のアンだけでもシーフードだけでも、もったいない島です。どちらか片方ではなく、是非両方とも堪能してください。でもくどいようですが、シーフードは絶品ですよ(笑)。

  • 眞野 恵

    10年前主人の仕事で東部の、ハリファックスに住んでいました。ロブスターもフィッシュアンドチップスも懐かしく思いました。ハーバーで飲むキースのビールも最高です。❤️

    • 平間俊行

      眞野 恵さま。筆者の平間です。ハーバーで飲むキースですか。いいですねえ。そういう場面って、日本では味わえない開放感がありますよね。コメントありがとうございました。

  • 志賀 孝夫

    日本では、イセエビ(ロブスタ)は高価と言いますが、イセエビは「大味」で言うほど「うまい」とは?値段がすごいだけ。カナダなどは、ロブスター、クラブ、オイスターなど海の幸が豊富だが、日本的な高価なものではなく、やや値がいいだけと思う。  また、日本的なわずかな量ではなく、すごいボリューム!フィッシュアンド チップスは「ごく普通」の魚フライ・・ごく普通のシーフード。日本はやたらに値段が高いのが食生活を貧弱にしている、・・と思う。

    • 平間俊行

      志賀孝夫様。筆者の平間です。高くでおいしいのは当たり前、と私も思います。カナダはもちろん「ややいい値」だと思いますが、それでも日本とは満足度が違う気がします。

  • 大久保寿賀子

    子供の頃の愛読書「赤毛のアン」の島、プリンスエドワード島。「死ぬまでに一度は行きたい場所」の一つです。本の中には、素朴な美味がたくさん出て来ますが、こんな贅沢な美食も魅力ですね。ますます行きたくなりました。

  • 平川 菜穂子

    全く知らない地名でしたが、すっかり魅了されました。写真で胃袋を掴まれました(^^)大好きなシーフードばかりです。行った事のある方から海の色がなんとも言えず綺麗だと聞き益々行きたいランキング上昇です。これからも食いしん坊目線でお願いします。

  • 小早川毅彦

    ラブレターフロムカナダ

  • 西村 順子

    20年近く前に夫の仕事の都合で、米国東海岸の港町で家族で暮らしておりまして、帰国の途中にPEIやハリファックスなどを旅行しながら帰りました。子供達がまだ幼かった為に本格的なフレンチレストランで食事を楽しむことができなかったのですが、PEIのシャーロットタウンにある料理学校のレストランが学生の研修の一環として、本格的なフランス料理を供するとのことで、問い合わせると幼い子供連れでもOKとのことで、出かけてきました。今も営業しているのかわかりませんが、サービスもお味も良く、家族での思い出多いディナータイムとなりました。PEIのロブスターは絶品で、溶かしバターにつけていただくのも良し、マクドナルドのPEI限定のロブスター・サンドイッチのような冷めても美味しくいただけるので、老若男女が楽しめていいですね。

  • ばーばら

    カナダは行ったことがないのですが、貝類、甲殻類に目がない食いしん坊の私にはよだれだらだらものの記事でした!
    ぜひとも現地を訪れて食してみたいものです。
    さて、PEIというと私が真っ先に思いつくのは赤毛のアンですが、昔々北海道の芦別にカナディアンワールドというテーマパーク(現在は公園のようですが)があったことをふと思い出しました。(この記事とは全く関係なくてすみません)

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