忘れられないカナダ・PEI編

おみやげ選びの誘惑

お気に入りに追加
おみやげ選びの誘惑-イメージ1

プリンスエドワード島(PEI)の思い出についての原稿を終えるにあたり、僕がPEIを旅した時に、これは、と思ったおみやげの数々を紹介したいと思う。

日本人にとってのPEIは、何と言っても「アン・オブ・グリーンゲイブルズ=赤毛のアン」の舞台となった島だと思う。だからアンの物語を描いた陶製の人形、フィギュリーン(figurine)は、僕にとって忘れがたい思い出の1つだ。

おみやげ選びの誘惑-イメージ2

マシューとマリラの老いた兄妹が孤児院から男の子を引き取ろうとしたところ、駅で待っていたのは赤い髪にそばかすだらけの女の子、アン・シャーリーだった、というのが物語の始まりだ。

これはアンを可哀想に思ったマシューが、馬車に乗せて緑の屋根の家へと向かっているところ。

駅のホームで1人、迎えを待っている時の不安げな表情と、馬車に乗ったアンの表情を比べたらきっと楽しいと思う。

おみやげ選びの誘惑-イメージ3

ここで僕が目にした全てのフィギュリーンを紹介することはできないけれど、マシューとマリラのフィギュリーンの後ろ姿だけはしっかりとお伝えしておきたい。

マリラの持つ箒にネズミがつかまっていたり、マシューのズボンのポケットから赤い水玉の可愛いハンカチがのぞいていたりと、この手作りのフィギュリーン、なかなか芸が細かいのだ。

おみやげ選びの誘惑-イメージ4

それからカナダはやっぱり寒い国なので、旅の途中で暖かそうなセーターを見かけると結構、心惹かれてしまうことが多い。

結局、セーターを前にしてスーツケースに入らないなあ、などと悩みに悩むわけだけれど。

そこで例えば、スーツケースに確実に入るであろう、こんな暖かそうな手袋はどうだろうか。このデザインと色使い、なかなかカナダらしくて魅力的だと僕は思っている。

おみやげ選びの誘惑-イメージ5

それから僕が大好きなシャーロットタウンのファーマーズマーケットでは、こんな子ども用の毛糸の室内ばきを売っていた。

もちろん、手作りだからここにしかないおみやげだ。しかもこの室内ばき、なぜかパン屋さんが作っている。この「謎」はともかく、友達に小さなお子さんがいるようなら、特別なおみやげとして考えてもいいかもしれない。

おみやげ選びの誘惑-イメージ6

それからPEIでは結構、買って帰りたくなるような石鹸をたくさん目にした。

これはPEI特有の赤い土と昆布を使った石鹸だ。

地元の主婦の方が始めたシャーロットタウンの「MOON SNAIL」というお店で購入できる。

おみやげ選びの誘惑-イメージ7

石鹸と言えば、PEIにはやっぱり海に関係した、なかなかおしゃれな石鹸がたくさんある。この人魚の石鹸なんて出来がよすぎて、とてもじゃないが使う気になんてなれない。

このほかにも灯台とかロブスターとか、海がらみの石鹸は多い。自分用にでも、人にあげるためでも、どちらにしてもちょっと多めに買って帰りたくなってしまうだろう。

おみやげ選びの誘惑-イメージ8

数が必要ならこんなおみやげはどうだろうか。あの世界一の「COWS」、その中でも一番人気のアイスクリームの香りがするというリップクリームだ。

僕は以前、カナダでメープルシロップの香りがするというリップクリームをもらったことがある。

日本に戻って何回かつけたけど、その時は周囲の人がこの香りにどう思ってるんだろうかと、気になって仕方がなかった。

あの落ち着かない感じを再び、多くの人に味わってもらえたらきっと愉快だろうと思っているけれど、この企てに協力してくれる人はどこかにいないだろうか。

おみやげ選びの誘惑-イメージ9

PEIの寒い冬の暮らしに極めて身近な存在なのがキルト。そしてPEIでは小さくて愛らしい灯台も魅力的な観光スポットだ。

そこで、灯台のキルトのセットなんていいと思う。日本に戻ってから少しずつキルトを完成させていけば、またPEIを思い出してもらえるんじゃないだろうか。

おみやげ選びの誘惑-イメージ10

さて、この「忘れられないカナダ・PEI編」は今回で終わりだけれど、実は途中で「カフェの誘惑」という原稿を書こうと思ったことがある。

結果的にはあまりに「誘惑」がくどいので自主的に見送ったという経緯があるけれど、実はPEIにはおいしくて楽しいカフェがいっぱいある。

おみやげ選びの誘惑-イメージ11

おみやげ選びに疲れたら、カフェで一休みしてほしい。そしてゆっくりとPEIの旅を振り返ってもらえたら、と僕は思う。

立ち上る香りを楽しみながら、浮かんでくる思い出はきっと、PEIの「誘惑」の数々だと思う。

誘惑ばかりの魅力あふれるPEI。僕にとっては何があっても忘れられない、カナダの旅の思い出だ。

だからさっき「今回で終わり」って書いたけれど、忘れられなくてまた次なる「誘惑」原稿を書き始めたりするかもしれない。そんな時は素直に「あ、誘惑に負けたんだな」と受け止めてほしい。「誘惑」に負け続けることこそ、旅の基本なんじゃないだろうか。

文・写真:平間俊行

コメント

  • あすかみかん

    赤い土の石鹸、頂きました。まだ、使ってませんが、これから使いたいと思います。
    自分へのお土産に、メープルの柄のマグカップと、サマーサイドのカフェのマグカップを買ってきました。

  • 平井 真紀夫

    赤毛のアンの事は良く知りませんが、行く価値があると旅行業者の方に言われて色々と検索してみたらこのサイトをみつけました。ロブスター等の海の幸と新鮮な野菜が美味しそうで是非行ってみたくなりました。来年の10月頃に計画してみます。

  • ゆりかご

    今から20年近く前になりますが、最初の年は7月末から8月末の1か月、翌年は7月中旬の1週間をPEIで過ごしました。私もモンゴメリ作品の愛好者として訪れたのですが、ホームステイをしながら島を隅々まで見て回り、その美しさにすっかり魅了されてしまいました。翌年は、島の自然とお世話になった人たちに、ただただ会いたい一心でした。
    連載を拝読し、当時のこと、今も昔も変わらない島の魅力を改めて嬉しく思い出しています。ありがとうございました。今でも時々、シャーロットタウンの街角に、赤土と緑のパッチワークに、切り立った岸壁を見下ろすライトハウスに、心で旅をして過ごします。PEIは、日本人の私にとっても心のふるさとです。

  • あゆみ

    PEI。赤毛のアンが大好きな私が死ぬまでに絶対行きたい場所のひとつです。その物語の中で出てくるお菓子や料理も魅力的でしたが、今回紹介されている「現代」のPEIの料理の数々。その魅力的なこと。赤毛のアンの「古き良き」イメージをいい意味で打ち砕いてくださいました。アンだけではない現代のPEIにぜひ行ってみたいです。

  • maf

    すぐにでも飛んでいきたい!食べまくりたい!

  • なっちゅうた

    赤毛のアンが好きで、家を建てた時はカナダの輸入住宅で白の壁、緑の屋根にしました。
    PEIはいつか行ってみたい場所なのですが、今回読ませていただいて、ますます行きたくなりました。
    魅力的な食材の数々をあの大自然の中で味わってみたいです。
    素敵な物語、ありがとうございました。

  • ひい

    初めて行った海外がPEIてした。
    グリーンゲイブルズに行って、ロブスターも食べて…でも、緊張もあってか頑張れなかったなと懐かしく思う反面、今ならもっと楽しめたんぢゃないかと後悔も…
    また行きたいです。

コメントを残す